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学問のすゝめ / 実業

学問のすゝめの章句一覧

学問のすゝめ(実業)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全303句。このページは1〜200句目です。

福沢諭吉(一八三五〜一九〇一)が明治五年から九年にかけて十七編に分けて刊行した論説集です。初編の書き出し「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云えり」は、いまも最初の一行だけが独り歩きしていますが、原文はこの一文のあとすぐ「されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり」と続きます。人は生まれながらに同等であるはずなのに現実には差がある、その差はどこから来るのか——学んだか学ばなかったかだ、というのがこの本の出発点です。十七編は一冊ずつ売られ、初編だけで二十万部を超えたと言われます(偽版が横行したため正確な数は分かりません)。読者の広さを意識して、初編から三編までは努めて日常の言葉で書かれ、四編と五編は学者に向けて文体を改め、六編からまた平易に戻ります。福沢はそのことを五編の中で読者に断っています。この書の芯は「一身独立して一国独立する」の一句にあります。三編で立てられたこの命題が、以後の編で角度を変えて検証されていきます。五編は、文明には形と精神があり、学校も工業も軍備も金で買えるが、買えないものが一つある——人民独立の気力だと言い切りました。「日本にはただ政府ありていまだ国民あらず」という一句もここにあります。六編と七編は、国民が政府と結んだ約束の中身を説き、「国民の政府に従うは政府の作りし法に従うにあらず、みずから作りし法に従うなり」と、いまで言う社会契約を平明な日本語に置き換えました。この六編で赤穂義士の討ち入りを私裁として正面から否定し、討ち入りの代わりに四十七人が順に訴え続けるべきだったと説いた箇所は、刊行当時もっとも反発を招いた部分です。後半は人の側に向かいます。八編は『女大学』の三従と七去を取り上げ、夫の不品行には行き止まりしか用意されていないのに妻の不品行にははっきり裁きが書いてあると指摘し、「腕の力を本にして男女上下の名分を立てたる教え」と断じます。十三編の怨望論は、多くの不徳は場所と程度と方角によって徳にもなるのに、怨望だけはどこでも不善だとして、その原因を貧しさではなく「窮」——言論の道を塞ぎ仕事を妨げること——に求めました。十四編の「心事の棚卸し」、十五編の東西の風俗を入れ替えて論じる思考実験、十七編の人望論と、いずれも今日の組織で読める形をしています。底本は青空文庫の『学問のすすめ』(底本=「日本の名著33 福沢諭吉」中央公論社一九八四、親本=『福沢諭吉全集』第三巻 岩波書店一九五九)。新字新仮名に改められていますが、本文は福沢自身の文です。師導では全十七編を三百三の章句に収め、底本八万六千五百六十三字の百パーセントを覆いました。和書なので読み下し文の欄には原文と同じ本文を置いています。学派は「実業」に置きました。『論語と算盤』と同じ棚です。

『学問のすゝめ』を学ぶ道

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通読 学問のすゝめ・全句通読 全303句を、51回に分けて順に読み通す 全51回
初編・天は人の上に人を造らず
初編・むずかしき仕事とやすき仕事
初編・天は富貴を人の働きに与う
初編・実のなき文学
初編・人間普通日用に近き実学
初編・身も家も天下国家も独立すべし
初編・自由とわがままとの界
初編・井の底の蛙
初編・アフリカの黒奴にも恐れ入り
初編・国の分限を知らず
初編・人の貴きにあらず国法の貴きなり
初編・遠慮なく議論すべし
初編・字を学ばざるべからず
初編・無知文盲の民ほど憐れむべきものはなし
初編・愚民の上に苛き政府あり
初編・ともに全国の太平を護らん
初編・広く世間に布告せば
二編・端書・無形の学問と有形の学問
二編・端書・文字は学問をするための道具
二編・端書・飯を食う字引
二編・端書・字を読むことのみを勧むるにあらず
二編・人は同等なること・人は同等なること
二編・人は同等なること・権理通義の等しきを言うなり
二編・人は同等なること・大名の命も人足の命も
二編・人は同等なること・力士が隣の人の腕を捻り折る
二編・人は同等なること・切捨て御免などの法
二編・人は同等なること・政府の商売と人民の商売
二編・人は同等なること・双方その職分を尽くして
二編・人は同等なること・御国恩とは何事をさすや
二編・人は同等なること・売り言葉に買い言葉
二編・人は同等なること・レシプロシチまたはエクウオリチ
二編・人は同等なること・ひとたび国法と定まりたることは
二編・人は同等なること・恥も法も知らざる馬鹿者
二編・人は同等なること・暴政は人民の無智が招く禍
三編・国は同等なること・国は同等なること
三編・国は同等なること・力士が病人の腕を握り折る
三編・国は同等なること・一身独立して一国独立す
三編・一身独立して一国独立すること・独立の気力なき者は国を思うこと深切ならず
三編・一身独立して一国独立すること・主客の二様に分かれ
三編・一身独立して一国独立すること・一命を棄つるは過分なり
三編・一身独立して一国独立すること・報国の大義
三編・一身独立して一国独立すること・権義あればしたがって職分あり
三編・一身独立して一国独立すること・今川義元とナポレオン
三編・一身独立して一国独立すること・その身は客分のつもりにて
三編・一身独立して一国独立すること・習い性となる
三編・一身独立して一国独立すること・横浜に来る田舎の商人
三編・一身独立して一国独立すること・一人の恥辱にあらず一国の恥辱なり
三編・一身独立して一国独立すること・名目金の卑怯
三編・一身独立して一国独立すること・禍は思わぬところに起こる
三編・一身独立して一国独立すること・人を放ちてともに苦楽を与にす
四編・学者の職分を論ず・独立の保つべきと否と
四編・学者の職分を論ず・ブリテンの独立保つべきや
四編・学者の職分を論ず・人民と政府と両立して
四編・学者の職分を論ず・政府は生力、人民は刺衝
四編・学者の職分を論ず・学術・商売・法律
四編・学者の職分を論ず・一国の文明は政府の力のみにて進まず
四編・学者の職分を論ず・火をもって火を救うがごとし
四編・学者の職分を論ず・無形の気風
四編・学者の職分を論ず・一身両頭あるがごとし
四編・学者の職分を論ず・これを散ずれば明なりこれを集むれば暗なり
四編・学者の職分を論ず・人民のよるべき標的を示す者
四編・学者の職分を論ず・漢を体にして洋を衣にする
四編・学者の職分を論ず・世間の気風に酔いてみずから知らず
四編・学者の職分を論ず・あたかも娼妓の客に媚びるがごとし
四編・学者の職分を論ず・みずから賤しんずること罪人のごとく
四編・学者の職分を論ず・日本にはただ政府ありていまだ国民あらず
四編・学者の職分を論ず・まさにこれをわが輩の任と言うべし
四編・学者の職分を論ず・政府の頂門に一針を加う
四編・学者の職分を論ず・政府は恐るべからず近づくべし
四編・学者の職分を論ず・利あらざるものは必ず害あり
四編・付録・いまだ試みずして成否を疑う者
四編・付録・政府は官員の多きを患う
四編・付録・敵にあらず真の益友なり
四編・付録・芸をもって口を糊するは難きにあらず
五編・四、五の二編は学者を相手に
五編・六編より後はまたもとの体裁に復り
五編・明治七年一月一日の詞・今日悦ぶの時において他日悲しむの時を
五編・明治七年一月一日の詞・小児の家内に育せられて
五編・明治七年一月一日の詞・望洋の歎を免れず
五編・明治七年一月一日の詞・人民独立の気力、すなわちこれなり
五編・明治七年一月一日の詞・無用の長物に属するなり
五編・明治七年一月一日の詞・国は政府の私有にして人民は国の食客たるがごとし
五編・明治七年一月一日の詞・進まざる者は必ず退き
五編・明治七年一月一日の詞・古の民は政府を視ること鬼のごとくし
五編・明治七年一月一日の詞・古の民は政府を恐れ今の民は政府を拝む
五編・明治七年一月一日の詞・かえってこれを威民の具とみなして
五編・明治七年一月一日の詞・いわゆるミッヅル・カラッスなる者
五編・明治七年一月一日の詞・文明の事を行なう者は私立の人民
五編・明治七年一月一日の詞・野に遺賢なしと言いてこれを悦ぶ者あり
五編・明治七年一月一日の詞・読書は学問の術なり学問は事をなすの術なり
五編・明治七年一月一日の詞・文明の事件はことごとくわが私有となし
六編・国法の貴きを論ず・政府は国民の名代にて
六編・国法の貴きを論ず・一人にて二人前の役目を勤むるがごとし
六編・国法の貴きを論ず・これを私裁と名づけその罪免すべからず
六編・国法の貴きを論ず・賊の罪を罰するの趣意にあらず
六編・国法の貴きを論ず・指一本を賊の身に加うることをも許さず
六編・国法の貴きを論ず・親の敵は目の前に徘徊するも
六編・国法の貴きを論ず・世にこれを赤穂の義士と唱えり
六編・国法の貴きを論ず・したがって殺されしたがって訴え
六編・国法の貴きを論ず・敵討ちと敵討ちとにてはてしもあらず
六編・国法の貴きを論ず・切捨て御免という法あり
六編・国法の貴きを論ず・そもそも天誅とは何事なるや
六編・国法の貴きを論ず・暗殺をもってよく事をなしたるものなし
六編・国法の貴きを論ず・表向きの御大法と表向きの内証
六編・国法の貴きを論ず・法を立つるは勉めて簡なるを良とす
六編・国法の貴きを論ず・免状を所持せざるにつき
六編・国法の貴きを論ず・語学と偽り官を欺くことはあえてせざる
六編・国法の貴きを論ず・謹んで法を守り国民たるの分を誤らざる
七編・国民の職分を論ず・一国はなお商社のごとく
七編・国民の職分を論ず・彼我同等の大義に従うべし
七編・国民の職分を論ず・支配人は酒を売らんとすれば
七編・国民の職分を論ず・かつ力を尽くしかつ堪忍して時節を待つべき
七編・国民の職分を論ず・人民は家元なり政府は名代人なり
七編・国民の職分を論ず・その償金の出ずるところはかならず人民
七編・国民の職分を論ず・山家相応の馳走を設けて一夕の愉快を
七編・国民の職分を論ず・運上を払うて政府の保護を買う
七編・国民の職分を論ず・思案にも及ばず快く運上を払うべき
七編・国民の職分を論ず・人民の分としてなすべき挙動はただ三ヵ条
七編・国民の職分を論ず・俗にいわゆる犬の糞でかたきなるもの
七編・国民の職分を論ず・ただ力の強弱のみを比較せざるべからず
七編・国民の職分を論ず・暴をもって暴に代え愚をもって愚に代う
七編・国民の職分を論ず・一寸の兵器を携えず片手の力を用いず
七編・国民の職分を論ず・必ず同情相憐れむの心を生ずべし
七編・国民の職分を論ず・いまだ命の棄てどころを知らざる者
七編・国民の職分を論ず・文明とは人の智徳を進め
七編・国民の職分を論ず・並木の枝にふんどしを掛けて
七編・国民の職分を論ず・事の軽重は金高の大小をもって論ずべからず
七編・国民の職分を論ず・古来ただ一名の佐倉宗五郎あるのみ
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・人の一身は他人と相離れて一人前の全体をなし
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・この情欲あらざれば働きあるべからず
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・欲を離れて道理の内に入らしむるものは誠の本心
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・これを人間の権義と言うなり
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・傍よりかれこれとこれを議論するの理なし
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・禁裏さまの心をもって公方さまの身を
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・百姓も人なり禁裏さまも人なり
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・その身はあたかも他人の魂を止むる旅宿
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・上下貴賤の名分とて喧しく言いしも
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・家の内にては公然と人を恥ずかしめ
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・婦人に三従の道あり
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・腕の力を本にして男女上下の名分を立てたる
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・人の家にあらず畜類の小屋
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・これを男妾と名づけて
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・孫の誕生が晩しとてこれを不孝と言うべからず
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・天然の誠をもってこれに孝行すべき
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・その酒の代をもって紙帳を買うこそ智者
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・なんの鉄面皮あればこの破廉恥に至るや
八編・わが心をもって他人の身を制すべからず・姑の鑑遠からず嫁の時にあり
九編・路傍に棄てたるものを拾い取るがごとき
九編・汝の額の汗をもって汝の食を食らえ
九編・みずから独立の活計を得たりとて得意の色
九編・この人はただ蟻の門人と言うべきのみ
九編・人間の渡世はただ生まれて死するのみ
九編・人の性は群居を好み
九編・庭前の草を除くよりも天下を掃除せん
九編・古人の陰徳恩賜と言うべきのみ
九編・すなわちこれ挽碓なり
九編・昨日便利とせしものも今日は迂遠となり
九編・洋学のごときはその源遠く宝暦年間にあり
九編・生々したる痕跡を遺して後世子孫に伝う
九編・空しく宝を懐にして生涯を渡り
九編・文明に促されたる人心の変動
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・人の天性にはなおこれよりも高き約束あり
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・飯を炊き風呂の火を焚くも学問なり
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・かの耳の学問にて官員となる者
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・高利貸といえどもこれに三舎を譲るべし
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・いまだ独立の日本人と言うべからず
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・我は悉皆短にして彼は悉皆長なるがごとし
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・その一時なるものはいずれの時に終わるべきや
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・日本の財貨を外国へ棄つることなり
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・その智恵の鋒を争うの相手は外国人なり
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・一人にてこの日本国を維持するの気力
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・いまだ無用の長物たるの名は免れ難し
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・夢中学に入ればその学問もまた夢中の夢
十編・前編のつづき、中津の旧友に贈る・学問は米を搗きながらもできるものなり
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・名分の本意は必ずしも悪念より生じたるにあらず
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・飯と着物はあたかも天より降り来たるがごとく
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・願うべくして行なわれ難きもの
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・想像によりてしいて造りたるものなり
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・この牧の字は獣類を養うの義なれば
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・実に極楽の有様を模写したるがごとし
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・他人と他人との付合いには情実を用ゆべからず
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・御恩は変じて迷惑となり仁政は化して苛法となり
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・その顔に笑みを含むときは商売の当たり
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・人物の頼み難きにあらず専制の頼み難きなり
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・この病に罹る者を偽君子と名づく
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・その買物の棒先を切るとは
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・詰まるところは飼犬に手を噛まるるもの
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・元禄年中は義気の花盛り
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・名分とは虚飾の名目を言うなり
十一編・名分をもって偽君子を生ずるの論・自主自由のなま噛りにて無政無法の騒動
十二編・演説の法を勧むるの説・演説とは英語にてスピイチと言い
十二編・演説の法を勧むるの説・口上をもって述ぶるの際におのずから味を生ず
十二編・演説の法を勧むるの説・学問は悉皆海に流れて
十二編・演説の法を勧むるの説・わが輩の学問は東京に残し置きたり
十二編・演説の法を勧むるの説・視察、推究、読書、談話、著書、演説
十二編・演説の法を勧むるの説・沈深なるは淵のごとく活発なるは飛鳥のごとく
十二編・人の品行は高尚ならざるべからざるの論・微妙なる理を談ずるのみにて高尚なるべきにあらず
十二編・人の品行は高尚ならざるべからざるの論・まさしく二個の人あるがごとくして
十二編・人の品行は高尚ならざるべからざるの論・医師の不養生、論語読みの論語知らず
十二編・人の品行は高尚ならざるべからざるの論・事物の有様を比較して上流に向かい
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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