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学問のすゝめ / 四編・学者の職分を論ず・人民と政府と両立して

ゆえに一国の全体を整理するには、人民と政府と両立してはじめてその成功を得べきものなれば、わが輩は国民たるの分限を尽くし、政府は政府たるの分限を尽くし、互いに相助けもって全国の独立を維持せざるべからず。

書き下し

ゆえに一国の全体を整理するには、人民と政府と両立してはじめてその成功を得べきものなれば、わが輩は国民たるの分限を尽くし、政府は政府たるの分限を尽くし、互いに相助けて、もって全国の独立を維持せざるべからず。

現代語訳

ですから一国の全体を整えるには、人民と政府が両立してはじめて成功が得られるものですから、私たちは国民としての分を尽くし、政府は政府としての分を尽くし、互いに助け合って、全国の独立を維持しなければなりません。

解説

短い一段ですが、この編の主題が凝縮されています。人民と政府の両立。どちらか一方では成り立たないという構図で、第三編の当事者論を受けて、さらに具体的な役割分担へ進む蝶番になっています。互いに助け合う、という語が使われているのも大事で、対立でも従属でもない関係が想定されています。次の段でこの関係が身体の比喩で説明されます。

この章句が説くこと

両立分担協力独立役割

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