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学問のすゝめ / 二編・端書・字を読むことのみを勧むるにあらず

この書の表題は『学問のすすめ』と名づけたれども、けっして字を読むことのみを勧むるにあらず。書中に記すところは、西洋の諸書よりあるいはその文を直ちに訳し、あるいはその意を訳し、形あることにても形なきことにても、一般に人の心得となるべき事柄を挙げて学問の大趣意を示したるものなり。先に著わしたる一冊を初編となし、なおその意を拡めてこのたびの二編を綴り、次いで三、四編にも及ぶべし。

書き下し

この書の表題は『学問のすすめ』と名づけたれども、けっして字を読むことのみを勧むるにあらず。書中に記すところは、西洋の諸書よりあるいはその文を直ちに訳し、あるいはその意を訳し、形あることにても形なきことにても、一般に人の心得となるべき事柄を挙げて学問の大趣意を示したるものなり。先に著わしたる一冊を初編となし、なおその意を拡めてこのたびの二編を綴り、次いで三、四編にも及ぶべし。

現代語訳

この本の表題は『学問のすすめ』と名づけましたが、決して字を読むことだけを勧めるものではありません。本の中に記したところは、西洋の諸書からその文をそのまま訳したり、その意味を訳したりして、形のあることでも形のないことでも、広く人の心得となるべき事柄を挙げて、学問の大きな趣旨を示したものです。先に著した一冊を初編とし、さらにその意味を広げてこのたびの二編を綴り、続いて三編、四編にも及ぶでしょう。

解説

表題の誤解を自ら解いています。学問のすすめと言っても、読書のすすめではない。そして本書の作り方が明かされます。西洋の書物から直訳したり意訳したりして、心得になる事柄を集めたもの。独自の思想ではなく編集の書だと自認しているところが率直です。続編を予告しており、実際にこの後十七編まで書き継がれることになります。

この章句が説くこと

表題誤解翻訳編集続編

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