智囊 / 雑家
智囊(雑家)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全1238句。このページは1〜200句目です。
明の馮夢龍(一五七四〜一六四六)が、古今の智謀の事例を集めて評を付けた書です。天啓六年(一六二六)にまず二十七巻をまとめ、のちに『智囊補』を加えて二十八巻になりました。事例は上智・明智・察智・膽智・術智・捷智・語智・兵智・閨智・雑智の十部に分かれ、各話の末に馮夢龍自身の評が付きます。自叙は「人に智有るは猶お地に水有るがごとし。地に水無ければ焦土と為り、人に智無ければ行屍と為る」と始まり、智は地中にある水のように人に備わるもので、それを掘り出すのが学びだと言います。また「吾は智を品して人を品せず」と述べ、奸猾や盗賊の話も人柄ではなく智恵の働きとして集めたと断っています。巻一は、斉の太公望が仕官しない隠者の華士を誅した話、孔子が少正卯を誅した話など、大きな判断を取り上げます。その後、先を見通す、簡素に通す、難題を刃を迎えるように裁く、微かな兆しを知る、疑いを剖く、政務を治める、真相を得る、奸を詰める、威で抑える、決断する、と進み、語りの才、言葉の使い方、戦わずに勝つ工夫まで、判断・人の使い方・危機への対応・説得といった実務の場面が、実在の人物の逸話で並びます。難しい理論を介さず、一話ごとに「なぜその手が効いたか」を評が示すので、管理職や経営者が自分の場面に引きつけて読めます。なお、底本の文字が崩れている箇所には、解説に「確かでない」と注記しました。
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