抱朴子外篇 / 雑家
抱朴子外篇(雑家)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全524句。このページは1〜200句目です。
東晋の葛洪(二八三〜三四三ころ)が、隠棲した羅浮山で書いた『抱朴子』の後半です。葛洪の自序によれば内篇二十巻、外篇五十巻。内篇が神仙・養生・符籙を語る道家の書であるのに対し、外篇は時政の得失と人物の評価を論じます。『四庫全書』の提要は「詞旨弁博にして、名理多し」と評しています。文体は対句を重ねる駢文で、問答の形をとる篇が多くあります。冒頭の嘉遁では、世に出ない隠者の懐氷先生を、仕官を勧める赴勢公子が説き伏せようとし、先生が隠遁の理由を答えます。官理・務正・貴賢・任能・欽士・擢才・任命・名実・清鑑・行品の各篇は、官僚の心得と人材の見きわめ、登用を論じる部分で、「人を見る」「任せる」を考える管理職にいちばん近い篇です。審挙は当時の人材登用制度への批判、疾謬・譏惑・刺驕・酒誡は同時代の風俗批判です。博喩・廣譬の二篇は、「抱朴子曰く、〜。是を以て〜」の形で一句ずつ比喩を並べた短い箴言集で、短文のなかに対句の技巧が詰まっています。正郭・弾禰は郭泰と禰衡の人物評、詰鮑は君主不要の説を立てる鮑生を抱朴子がやりこめる問答、最後の自敘は葛洪が自分の家系と生涯、著述の動機を語る自伝です。底本は維基文庫の『抱朴子』外篇五十二頁です。四庫全書本と突き合わせ、本文に混じっていた編者の校勘注と、字の部品を並べて一字を表していた箇所を直しました。字の崩れや脱文が残る箇所は、訳と解説に「確かでない」と断っています。師導では五百二十四の章句に収め、本文九万四千字の百パーセントを覆いました。博喩・廣譬は一句ずつ、ほかは百五十字前後でまとめています。学派は、外篇を雑家に入れた隋書経籍志にならい、淮南子と同じ「雑家」に置いています。
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