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抱朴子外篇 / 審舉

抱朴子曰:「今普天一統,九垓同風,王制政令,誠宜齊一。夫衡量小器,猶不可使往往有異,況人士之格,而可叁差而無檢乎?江表雖遠,密邇海隅,然染道化,率禮教,亦既千余載矣。往雖暫隔,不盈百年,而儒學之事,亦不偏廢也。惟以其土宇褊於中州,故人士之數,不得鈞其多少耳。及其德行才學之高者,子遊仲任之徒,亦未謝上國也。

新字:抱朴子曰:「今普天一統,九垓同風,王制政令,誠宜斉一。夫衡量小器,猶不可使往往有異,況人士之格,而可叁差而無検乎?江表雖遠,密邇海隅,然染道化,率礼教,亦既千余載矣。往雖暫隔,不盈百年,而儒学之事,亦不偏廃也。惟以其土宇褊於中州,故人士之数,不得鈞其多少耳。及其徳行才学之高者,子遊仲任之徒,亦未謝上国也。

書き下し

抱朴子曰く、「今普天一統、九垓風を同じくし、王制政令、誠に宜しく斉一なるべし。夫れ衡量の小器すら、猶お往往にして異なる有らしむ可からず、況んや人士の格、叁差して検無かる可けんや。江表は遠しと雖も、海隅に密邇し、然れども道化に染まり、礼教に率い、亦た既に千余載なり。往に暫く隔つと雖も、百年に盈たず、而して儒学の事、亦た偏廃せず。惟だ其の土宇の中州より褊きを以て、故に人士の数、其の多少を鈞しくするを得ざるのみ。其の徳行才学の高き者に及びては、子遊・仲任の徒、亦た未だ上国に謝らず。

現代語訳

抱朴子は言う。「いま天下は一統され、九州の果てまで風俗を同じくし、王の制度や政令は、まことに斉一であるべきである。秤や枡のような小さな器具でさえ、所々で異なってはならないのに、まして人士を評価する基準が、ばらばらで検証もないというのは許されない。江南は遠いけれども、海辺に近く、それでも道の教化に染まり、礼教に従うことが、すでに千年あまりになる。かつて暫く隔たったことがあっても、百年にも満たず、儒学の事も偏って廃れてはいない。ただ、その国土が中原より狭いから、人士の数が中原と同じ多さにならないだけである。徳行や才学の高い者について言えば、子游や王充のような人々は、上国に引けを取らない。

解説

全国統一の基準を求める議論で、「衡量の小器すら、猶お往往にして異なる有らしむ可からず」と、秤や枡という日常の道具さえ統一する以上、人を評価する基準だけがばらばらなのはおかしい、と述べます。江南が遠くても人材はいるとして、地域によって基準を変える扱いを批判しています。現代の企業でも、拠点や部署ごとに評価基準が異なると、公平さが損なわれます。ただし数が少ない地域に同じ水準を課す難しさにも触れている点は、現実的な視点です。基準の統一と、地域事情の配慮という両面が見えます。

この章句が説くこと

九垓風を同じくし江表は遠しと雖も其の徳行才学の高き者に及びては惟だ其の土宇の中州より褊きを以て基準統一公平

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