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抱朴子外篇 / 交際

窮之與達,不能求也。然而輕薄之人,無分之子,曾無疾非俄然之節,星言宵征,守其門廷,翕然諂笑,卑辭悅色,提壺執贄,時行索媚;勤苦積久,猶見嫌拒,乃行因托長者以構合之。其見受也,則踴悅過於幽系之遇赦;其不合也,則懊悴劇於喪病之逮己也。通塞有命,道貴正直,否泰付之自然,津途何足多咨。嗟乎細人,豈不鄙哉!人情不同,一何遠邪?每為慨然,助彼羞之。

新字:窮之与達,不能求也。然而軽薄之人,無分之子,曽無疾非俄然之節,星言宵征,守其門廷,翕然諂笑,卑辞悦色,提壺執贄,時行索媚;勤苦積久,猶見嫌拒,乃行因托長者以構合之。其見受也,則踴悦過於幽系之遇赦;其不合也,則懊悴劇於喪病之逮己也。通塞有命,道貴正直,否泰付之自然,津途何足多咨。嗟乎細人,豈不鄙哉!人情不同,一何遠邪?毎為慨然,助彼羞之。

書き下し

窮と達とは、求むる能わず。然れども軽薄の人、無分の子は、曽て俄然の節を疾非する無く、星言に宵征し、其の門廷を守り、翕然として諂笑し、卑辞して色を悦ばせ、壺を提げ贄を執り、時に行きて媚を索む。勤苦して久しきを積むも、猶お嫌い拒まれ、乃ち行きて長者に因托して以て之を構合せしむ。其の受けらるるや、則ち踊悦すること幽系の赦に遇うよりも過ぎ、其の合わざるや、則ち懊悴すること喪病の己に逮ぶよりも劇し。通塞は命有り、道は正直を貴び、否泰は之を自然に付す。津途何ぞ多く咨るに足らん。嗟乎細人、豈に鄙しからずや。人情の同じからざる、一に何ぞ遠きや。每に為に慨然とし、彼を助けて羞ず。

現代語訳

困窮と栄達は、求めて得られるものではない。それなのに軽薄な人、分をわきまえない者たちは、にわかに節操を変えることを恥じず、星の出るうちから夜道を急ぎ、権門の庭を守り、そろって諂い笑い、言葉を卑しくして機嫌を取り、酒壺を提げ贈り物を携え、折々に出向いて媚びを求める。苦労を重ねて長い時が経っても、なお嫌われ拒まれ、そこで有力者の知人を頼って取りなしを頼む。受け入れられれば、牢に繋がれた者が赦されるよりも喜び躍り、うまくいかなければ、死や病が我が身に及ぶよりもひどく悩みやつれる。世に通ずるか塞がるかは天命であり、道は正直を貴び、行き詰まりも泰平も自然に任せる。出世の道筋をなぜ何度も人に尋ねる必要があろうか。ああ小人よ、なんと卑しいことか。人の心はなぜこれほど違うのか。私はいつも嘆かわしく思い、彼らのために恥ずかしくなる。

解説

取り入る人の姿を、細かい動作で描いた段です。「星言に宵征し、其の門廷を守り」。夜明け前から権門に通い、酒壺や贈り物を抱え、拒まれれば有力者の知人に取りなしを頼む。受け入れられれば牢から赦された者より喜び、駄目なら病や死より落ち込む。感情の振れ幅が相手の機嫌に直結している点を、葛洪は恥としました。対する結論は「通塞は命有り、道は正直を貴び」。上司の機嫌で一日の気分が決まる状態が続いているなら、評価の軸が自分の外にあります。そこを点検する手がかりになります。

この章句が説くこと

星言に宵征し卑辞して色を悦ばせ通塞は命有り道は正直を貴び追従天命

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