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抱朴子外篇 / 君道

旨甘之進,則疏儀狄。容悅姑息,則沈欒激。除蒸子之諂,親放麋之仁。鑒白龍以輟輕脫,觀羸以節無饜。防人彘之變於六宮之中,止汗血之求於絕域之外。除惡犬以遏酒酗之患,市馬骨以招追風之駿。軾怒蛙以以勸勇,避螳螂以勵武。聆公廬之讜言,容保甲之正直。剔腹背無益之毛,攬六翮淩虛之用。烹如簧以謐司原之箴,折菀渃以迪梁伯之美。放丹姬以弭婉孌之迷,退子瑕以杜余桃之惑。藏淵中之魚,操利器之柄。勿憚徙薪之煩,以省焦爛之費。鼓廉恥之陶冶,明考試之準的。

新字:旨甘之進,則疏儀狄。容悦姑息,則沈欒激。除蒸子之諂,親放麋之仁。鑒白竜以輟軽脱,観羸以節無饜。防人彘之変於六宮之中,止汗血之求於絶域之外。除悪犬以遏酒酗之患,市馬骨以招追風之駿。軾怒蛙以以勧勇,避螳螂以励武。聆公廬之讜言,容保甲之正直。剔腹背無益之毛,攬六翮淩虚之用。烹如簧以謐司原之箴,折菀渃以迪梁伯之美。放丹姫以弭婉孌之迷,退子瑕以杜余桃之惑。蔵淵中之魚,操利器之柄。勿憚徙薪之煩,以省焦爛之費。鼓廉恥之陶冶,明考試之準的。

書き下し

旨甘の進めば、則ち儀狄を疏んず。容悦姑息すれば、則ち欒激に沈む。蒸子の諂いを除き、放麋の仁に親しむ。白龍に鑑みて以て軽脱を輟め、羸を観て以て無厭を節す。人彘の変を六宮の中に防ぎ、汗血の求めを絶域の外に止む。悪犬を除きて以て酒酗の患いを遏め、馬骨を市いて以て追風の駿を招く。怒蛙に軾して以て勇を勧め、螳螂を避けて以て武を励ます。公廬の讜言を聆き、保甲の正直を容る。腹背無益の毛を剔り、六翮凌虚の用を攬る。如簧を烹て以て司原の箴を謐め、菀渃を折きて以て梁伯の美を迪く。丹姫を放ちて以て婉孌の迷いを弭め、子瑕を退けて以て余桃の惑いを杜ぐ。淵中の魚を蔵し、利器の柄を操る。徙薪の煩いを憚る勿れ、以て焦爛の費えを省く。廉恥の陶冶を鼓し、考試の準的を明らかにす。

現代語訳

旨く甘い食事が出されれば、酒を発明した儀狄を遠ざける。愛想よく人に媚び、目先の穏やかさに流れれば、欒書や激しい者に沈む。蒸子の諂いを除き、放たれた子鹿に慈しみの心を持つ者に親しむ。白龍の故事に鑑みて軽はずみを止め、痩せた者を見て飽くことのない欲を節する。人彘のような惨事を後宮の中に防ぎ、汗血の名馬を求める欲を遠い異域の外に止める。悪い犬を除いて酒乱の患いを断ち、馬の骨を買って風を追う駿馬を招く。怒った蛙に車の横木で礼をして勇気を勧め、螳螂を避けて武を励ます。公廬の正しい言葉を聞き、保甲の正直を受け入れる。腹や背の益のない毛を刈り取り、六枚の大羽で天空を渡る働きを手に入れる。如簧という者を煮て司原の戒めを静め、菀渃を折って梁伯の美を導く。丹姫を放って艶めかしい迷いを止め、子瑕を退けて食べかけの桃の惑いを断つ。淵の中の魚を隠し、鋭い器の柄を握る。薪を移す手間を厭うな、そうすれば焼け爛れる損失を省ける。廉恥の心を陶冶して盛んにし、考試の基準を明らかにする。

解説

短い故事を二十ほども畳みかけた段で、原文は固有名詞が多く、すべての典拠を確かめることは難しい箇所です。それでも「馬骨を市いて追風の駿を招く」「徙薪の煩いを憚る勿れ、以て焦爛の費えを省く」などは、わかりやすい処世の知恵として読めます。後者は、火事になる前に薪を移す手間を惜しむなという、予防の勧めです。末尾の「廉恥の陶冶」と「考試の準的」は、人の心を育てることと評価基準を明確にすることの両立を示します。現代の組織でも、問題の芽は手間の小さいうちに摘むほうが安上がりだと教えます。

この章句が説くこと

徙薪の煩いを憚る勿れ馬骨を市いて以て追風の駿を招く廉恥の陶冶を鼓し考試の準的を明らかにす予防評価

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