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抱朴子外篇 / 擢才

然耀靈光夜之珍,不為莫求而虧其質,以茍且於賤賈;洪鍾周鼎,不為委淪而輕其體,取見舉於侏儒;嶧陽雲和,不為不禦而息唱,以競顯於淫哇;冠群之德,不以沈抑而履徑,而剸節於流俗。是以和璧變為滯貨,柔木廢於勿用,赤刀之礦,不得經歐冶之爐;元凱之疇,終不值四門之辟也。

新字:然耀霊光夜之珍,不為莫求而虧其質,以苟且於賤賈;洪鍾周鼎,不為委淪而軽其体,取見舉於侏儒;嶧陽雲和,不為不禦而息唱,以競顕於淫哇;冠群之徳,不以沈抑而履径,而剸節於流俗。是以和璧変為滞貨,柔木廃於勿用,赤刀之礦,不得経欧冶之炉;元凱之疇,終不値四門之辟也。

書き下し

然れども耀霊光夜の珍は、求むる莫きが為に其の質を虧き、以て賤賈に苟且せず。洪鍾・周鼎は、淪委せらるるが為に其の体を軽んぜず、侏儒に挙げらるるを取らず。嶧陽・雲和は、禦いられざるが為に唱を息めず、以て淫哇に顕るるを競わず。冠群の徳は、沈抑せらるるを以て径に履まず、而して節を流俗に剸たず。是を以て和璧は滞貨と変じ、柔木は勿用に廃せられ、赤刀の礦は、歐冶の爐を経るを得ず。元凱の疇は、終に四門の辟くに値わざるなり。

現代語訳

しかし、夜に光る宝は、求める人がいないからといってその質を損ない、安値に身を委ねることはない。大鐘や周の鼎は、沈められ捨てられたからといってその体を軽んぜず、小人に持ち上げられることを求めない。嶧陽の桐や雲和の琴は、用いられないからといって音を止めず、淫らな音楽のなかで目立つことを競わない。群を抜く徳の人は、沈み抑えられても近道を行かず、節操を俗に合わせて曲げない。こうして、和氏の璧は売れ残りの品となり、しなやかな木は用いられず捨てられ、赤刀の鉱石は、歐冶の炉を経ることができない。八元・八愷の仲間も、ついに四門の開かれる時に遇えない。

解説

最後の一節は、宝が自分を安売りしない姿勢を語ります。「洪鍾・周鼎は、淪委せらるるが為に其の体を軽んぜず」。捨て置かれても自らの値を下げず、俗に合わせて節を曲げない。そのかわり、和氏の璧は売れ残り、赤刀の鉱石は炉を経られない、という現実の損失も描きます。つまり、立派さと報われることは別だ、と冷静に述べています。部下の中にも、売り込まず黙々と質を保つ人がいます。声の大きさに引かれず、そういう人の仕事を探して光を当てる役割が、管理職にあります。

この章句が説くこと

淪委せらるるが為に其の体を軽んぜず節を流俗に剸たず赤刀の礦は矜持沈潜発掘

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