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抱朴子外篇 / 行品

士有謀猷淵邃,術略入神,智周成敗,思洞幽玄,才兼能事,神器無宜;而口不傳心,筆不盡意,造次之接,不異凡庸。蓋難分之三也。士有機變清銳,巧言綺粲,擥引譬喻,淵湧風厲;然而口之所談,身不能行;長於識古,短於理今,為政政亂,牧民民怨。蓋難分之四也。士有外形足恭,容虔言恪,而神疏心慢,中懷散放,受任不憂,居局不治,蓋難分之五也。

新字:士有謀猷淵邃,術略入神,智周成敗,思洞幽玄,才兼能事,神器無宜;而口不伝心,筆不尽意,造次之接,不異凡庸。蓋難分之三也。士有機変清鋭,巧言綺粲,擥引譬喩,淵湧風厲;然而口之所談,身不能行;長於識古,短於理今,為政政乱,牧民民怨。蓋難分之四也。士有外形足恭,容虔言恪,而神疏心慢,中懐散放,受任不憂,居局不治,蓋難分之五也。

書き下し

士に謀猷淵邃、術略神に入り、智は成敗に周く、思いは幽玄に洞り、才は能事を兼ぬれども、神器宜しき無く、而も口は心を伝えず、筆は意を尽くさず、造次の接は、凡庸に異ならざる有り。蓋し分かち難きの三なり。士に機変清鋭、巧言綺粲にして、譬喩を擥引し、淵のごとく湧き風のごとく厲しき有り。然れども口の談ずる所、身は行う能わず、古を識るに長じ、今を理むるに短く、政を為せば政乱れ、民を牧すれば民怨む。蓋し分かち難きの四なり。士に外形は足恭、容は虔しく言は恪しけれども、神は疏く心は慢り、中に散放を懐き、任を受けて憂えず、局に居て治まらざる有り。蓋し分かち難きの五なり。

現代語訳

士のなかには、謀りごとが淵のように深く、術策が神妙の域に入り、智は成敗にあまねく及び、思いは幽玄な理に通じ、才はあらゆる事に兼ね備わっているのに、器量が用に適わず、さらに口は心を伝えず、筆は意を尽くせず、ちょっとした応対では凡庸と変わらない者がいる。これが見分けがたい第三の例である。また士のなかには、機転が鋭く、巧みな言葉が美しく、比喩を引いて、淵のように湧き風のように勢いよく論じる者がいる。しかし口で語ることを身では行えず、古を知ることには長じるが今を治めることには短く、政をすれば政が乱れ、民を治めれば民が怨む。これが見分けがたい第四の例である。また士のなかには、外形はうやうやしく、容姿は慎み深く言葉はつつましいが、精神は疎かで心は怠り、内に放縦を抱き、任を受けても憂えず、役所にあっても治まらない者がいる。これが見分けがたい第五の例である。

解説

三番目は、深い見識を持ちながら面接のような短い場では凡庸にしか見えない人、四番目は、雄弁だが実行が伴わない人、五番目は、態度は恭しいが中身は怠けている人です。三つ目と四つ目は鏡のような対で、口に出ない実力者と、口だけの人が並ぶことで、表現力と実務力が別物だと分かります。「古を識るに長じ、今を理むるに短く」は、知識の多い人が必ずしも現場を回せないという点を一言で突いています。言葉の巧みさを評価の中心に置くと、三番目の人を取り逃がし、四番目の人を上に据えてしまいます。発言とは別の記録や実績を、見る目のもう一つの軸にしておきたいところです。

この章句が説くこと

口は心を伝えず古を識るに長じ政を為せば政乱れ容は虔しく言は恪しけれども弁舌実行

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