山鹿語類 / 古学
山鹿語類(古学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全211句。このページは1〜200句目です。
江戸前期の儒者・兵学者、山鹿素行(一六二二〜一六八五)の言説を、門人が君道・臣道・父子道・士道・聖学などに分類して編んだ全四十五巻の書で、寛文五年(一六六五)ごろにまとまりました。師導に収めるのはそのうち巻第二十一「士道」です。農民は耕し、職人は作り、商人は売り買いして世に用を足すのに、耕さず作らず売らない武士は何のためにいるのか。素行はこの問いから始め、武士の職分は主君に忠を尽くし、身を慎んで義を専らにし、人倫を乱す者を正して農工商の手本となることにあると答えます。そこから志と道、気を養い心を存すること、義と利の弁え、清廉・正直・剛操、忠孝・仁義と学問、威儀・視聴・言語・容貌、飲食・衣服・居宅・器物の節度、一日の過ごし方と財の用い方までを細かく論じます。巻末の附録には、素行が自分自身・子弟・家僕に向けて書いた漢文の戒めを収めます。戦のない世の武士のあり方を説いたこの篇は、のちの武士道論の源流とされます。素行は翌年『聖教要録』で朱子学を批判して赤穂に流されました。師導では『日本倫理彙編』巻之四(一九〇二)所収本を底本に、明治四十三年の『士道』(京都伊藤家蔵の写本による)と照らし、全頁を底本の頁の画像と一字ずつ読み合わせて、士道篇と附録を章句にして本文の百パーセントを覆いました。学派は「古学」に置いています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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