自警録 / 処世
自警録の章句一覧
自警録(処世)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全245句。このページは1〜200句目です。
新渡戸稲造(一八六二〜一九三三)が、日々の心の持ち方を説いた修養の書です。序は大正五年(一九一六)、南洋旅行の船中で書かれました。英文の『武士道』で知られる新渡戸が、こんどは難しい理屈ではなく、ふつうの人が毎日踏む「平らかな道」としての道徳を、日本語でやさしく語ります。序と、「男一匹」「一人前の人と一人前の仕事」「強き人」「外は柔、内は剛」「心強くなる工夫」「怖気の矯正」「譏謗に対する態度」「世に蔓延る者は憎まる」などの二十七章から成り、自分の気の弱さや失敗の経験を隠さずに語りながら、勇気、判断、柔和、感謝、忠告の受け方、職業の選び方、理想と実現、夢の実用に至るまでを順に論じます。成立当時の「男」「女」の見方や、時代の言い回しが表れている箇所があります。解説では、そのことを一言ことわったうえで、いまの仕事や組織に通じる点を読んでいます。底本は青空文庫の新字新仮名版(講談社学術文庫、親本は実業之日本社、一九二九年刊)で、現代の表記に改めた版です。師導では序と二十七章の全文を、小見出しごとに二百四十五の章句に分けて収めています。学派は『武士道』と同じ「処世」に置いています。
序(1)
序(2)
第一章 男一匹・神と獣類の間に立つ人
第一章 男一匹・女なる言葉に含まれた道徳的意味(1)
第一章 男一匹・女なる言葉に含まれた道徳的意味(2)
第一章 男一匹・男一匹とは何を意味するか
第一章 男一匹・尚武思想
第一章 男一匹・男一匹の活動
第一章 男一匹・男伊達の行為よりもその精神を酌め
第一章 男一匹・勇は男一匹たるの要素
第一章 男一匹・男一匹になるには推理の力が要る
第一章 男一匹・男一匹には判断実力の力が要る
第一章 男一匹・男女両性の接近し競争する傾向
第一章 男一匹・弱者の保護は男一匹の要素
第一章 男一匹・男は強かるべし強がるべからず
第二章 一人前の人と一人前の仕事・一人前とは何を標準とした言葉か
第二章 一人前の人と一人前の仕事・一人前と統計学者のいうノルム
第二章 一人前の人と一人前の仕事・一人前の人と一人前の業
第二章 一人前の人と一人前の仕事・測る標準は内にあるか外にあるか
第二章 一人前の人と一人前の仕事・職業上の一人前と全人としての一人前(1)
第二章 一人前の人と一人前の仕事・職業上の一人前と全人としての一人前(2)
第二章 一人前の人と一人前の仕事・要は人は業なり(1)
第二章 一人前の人と一人前の仕事・要は人は業なり(2)
第三章 強き人・「克つ」に含まれた二種の考え
第三章 強き人・独り相撲で強い人
第三章 強き人・文明時代の強き力
第三章 強き人・外に強き人と内に強き人
第三章 強き人・よく耐うる人は強き人
第三章 強き人・いよいよという時に発する強さ
第三章 強き人・戦場における日露兵の比較
第三章 強き人・己れに克つものが世界に勝つ
第四章 外は柔、内は剛・英雄に現れた内外の差違
第四章 外は柔、内は剛・怖ろしがらせるのが偉いか
第四章 外は柔、内は剛・曲解されたる教訓
第四章 外は柔、内は剛・剛柔、分を守りて人格が円満
第四章 外は柔、内は剛・心の持方は剛柔いずれとすべきか
第四章 外は柔、内は剛・身を処するには剛柔がおのおの必要
第四章 外は柔、内は剛・やわらかく握るところに人生の真味あり
第四章 外は柔、内は剛・柔和の心は相手の柔和の心を抽き出す
第四章 外は柔、内は剛・柔和なる者はこの世を嗣ぐ
第四章 外は柔、内は剛・世の中には譲って差支えないことが多い
第四章 外は柔、内は剛・譲られぬところはあくまで固守せよ
第四章 外は柔、内は剛・こういう強みを処世上に持ちたい
第五章 心強くなる工夫・同病相憐むに出でたる余の気弱
第五章 心強くなる工夫・盲者蛇を怖れぬ豪胆
第五章 心強くなる工夫・身体より来る気弱の原因(1)
第五章 心強くなる工夫・身体より来る気弱の原因(2)
第五章 心強くなる工夫・身体局部の故障より来る気弱
第五章 心強くなる工夫・弱点の自覚より起こる気弱(1)
第五章 心強くなる工夫・弱点の自覚より起こる気弱(2)
第五章 心強くなる工夫・容貌や秘密の暴露は恥とならぬ
第五章 心強くなる工夫・自分の心得の最善を尽せば無作法も宥される
第五章 心強くなる工夫・「心に忌しい点あるか」と反問せよ
第六章 怖気の矯正・始めて試みた英語演説
第六章 怖気の矯正・演説の顫いを止めた経験
第六章 怖気の矯正・怖気に処する二種の考え
第六章 怖気の矯正・信じてかかれば怖気ない
第六章 怖気の矯正・怖気の根本的矯正は自信自重にあり
第六章 怖気の矯正・暗いところがあると怖気出す
第六章 怖気の矯正・『失楽園』に現れた悪魔の姿勢(1)
第六章 怖気の矯正・『失楽園』に現れた悪魔の姿勢(2)
第六章 怖気の矯正・顧みて疚しからずば怖気は起こらぬ
第七章 譏謗に対する態度・人に最大不快を与うるは何か
第七章 譏謗に対する態度・英雄も聖人も悪口を気にかける
第七章 譏謗に対する態度・世評は修養の補助
第七章 譏謗に対する態度・悪口は一時的のものが多い
第七章 譏謗に対する態度・譏謗の大部分は介意の価なし
第七章 譏謗に対する態度・知らぬ人の批評には弁解が要らぬ
第七章 譏謗に対する態度・かかる悪口は自然に消える
第七章 譏謗に対する態度・言語よりも実行をもって弁解せよ(1)
第七章 譏謗に対する態度・言語よりも実行をもって弁解せよ(2)
第七章 譏謗に対する態度・悪口に対する理想的態度(1)
第七章 譏謗に対する態度・悪口に対する理想的態度(2)
第八章 世に蔓延る者は憎まる・世に蔓延る者は憎まる
第八章 世に蔓延る者は憎まる・古今の事例はこれを示す
第八章 世に蔓延る者は憎まる・意志の遂行と社交の遠慮はいかに調和するか
第八章 世に蔓延る者は憎まる・所信の貫徹に潜める大苦心(1)
第八章 世に蔓延る者は憎まる・所信の貫徹に潜める大苦心(2)
第八章 世に蔓延る者は憎まる・善事の背後にも敵がある
第八章 世に蔓延る者は憎まる・読者中にも必ずかかる経験あらん
第九章 心の独立と体の独立・友人を擲った少年時代の追懐
第九章 心の独立と体の独立・心の独立と体の独立とは密着
第九章 心の独立と体の独立・動機は立派でも年とともに堕落
第九章 心の独立と体の独立・独立とは何を意味するか
第九章 心の独立と体の独立・使わるる者必ずしも独立を失わぬ
第九章 心の独立と体の独立・身は縛られても心は独立
第九章 心の独立と体の独立・心の独立と誤解しやすき考え
第九章 心の独立と体の独立・風俗習慣に逆らうは独立にあらず
第十章 人生の成敗・米国南北戦争における名将
第十章 人生の成敗・彼は成敗よりも任務の遂行に力めた(1)
第十章 人生の成敗・彼は成敗よりも任務の遂行に力めた(2)
第十章 人生の成敗・義務を完うするところに成功あり
第十章 人生の成敗・ギリシアのソクラテスを見よ
第十章 人生の成敗・成敗は世人の眼に見えぬ(1)
第十章 人生の成敗・成敗は世人の眼に見えぬ(2)
第十章 人生の成敗・輿論を標準として成敗は測られぬ
第十一章 人生の決勝点・負けた時の用心
第十一章 人生の決勝点・勝った時には精神上に保険をつけよ
第十一章 人生の決勝点・勝つとは何を意味するか(1)
第十一章 人生の決勝点・勝つとは何を意味するか(2)
第十一章 人生の決勝点・人生の勝利者
第十一章 人生の決勝点・一時の勝利と永久の勝利
第十一章 人生の決勝点・勝敗は長年月を経て始めて決定す
第十一章 人生の決勝点・標準高き勝利
第十一章 人生の決勝点・勝敗の決勝点を高きに置け
第十二章 人生表裏の判断・表と裏とは物の存立条件
第十二章 人生表裏の判断・表裏に善悪の区別を付する誤解
第十二章 人生表裏の判断・人生に表裏あるはむしろ当然
第十二章 人生表裏の判断・人の性質上の表裏
第十二章 人生表裏の判断・悪い意味における表裏
第十二章 人生表裏の判断・表裏の善悪を判断する標準(1)
第十二章 人生表裏の判断・表裏の善悪を判断する標準(2)
第十三章 広く世を渡る心がけ・好き嫌いと善悪とは違う
第十三章 広く世を渡る心がけ・好き嫌いで人を判断する過誤
第十三章 広く世を渡る心がけ・測る物体と測る標準とが違う
第十三章 広く世を渡る心がけ・反対説にも耳を傾ける度量を養え
第十三章 広く世を渡る心がけ・狭き己れの好き嫌いで世に処するは危険
第十四章 報酬以上の務め・愉快なる台湾旅行中の不快
第十四章 報酬以上の務め・余のために轎を担いだ壮丁の好意
第十四章 報酬以上の務め・物の真価の誤れる計算法
第十四章 報酬以上の務め・報酬以上に務むる教育者
第十四章 報酬以上の務め・職業に当たる人の三段の区別
第十四章 報酬以上の務め・報瓊の志(1)
第十四章 報酬以上の務め・報瓊の志(2)
第十四章 報酬以上の務め・報酬的思想なき夫婦の関係
第十四章 報酬以上の務め・報酬を求むる手段としての務
第十四章 報酬以上の務め・報酬以上の務めの真義
第十四章 報酬以上の務め・かかる心がけがあって人生の旅は幸福
第十五章 逆上を警む・世界の耳目を集中さした共和党の大会(1)
第十五章 逆上を警む・世界の耳目を集中さした共和党の大会(2)
第十五章 逆上を警む・ボストン公園に見た言論の自由(1)
第十五章 逆上を警む・ボストン公園に見た言論の自由(2)
第十五章 逆上を警む・前二例より帰納する感情の危険
第十五章 逆上を警む・つまらぬ事に逆上する国民的弱点(1)
第十五章 逆上を警む・つまらぬ事に逆上する国民的弱点(2)
第十五章 逆上を警む・一円の小遣いを一円の財布に投じた経験
第十六章 富貴の精神化・弁士の富論
第十六章 富貴の精神化・物質的米国人と思想的米国人(1)
第十六章 富貴の精神化・物質的米国人と思想的米国人(2)
第十六章 富貴の精神化・富貴は方法なり目的にあらず
第十六章 富貴の精神化・富者の権利と義務(1)
第十六章 富貴の精神化・富者の権利と義務(2)
第十六章 富貴の精神化・経済状態と道徳的態度の変化
第十六章 富貴の精神化・ストライキの動機でも英人と米人とは違う
第十六章 富貴の精神化・黄金は土芥か宝珠か
第十七章 実業を精神化せよ・米国実業家の人生観(1)
第十七章 実業を精神化せよ・米国実業家の人生観(2)
第十七章 実業を精神化せよ・個人的利益と国家社会の利益(1)
第十七章 実業を精神化せよ・個人的利益と国家社会の利益(2)
第十七章 実業を精神化せよ・個人の最良なる利益はすなわち社会国家の利益
第十七章 実業を精神化せよ・国家のためという誤解の危険
第十七章 実業を精神化せよ・「国家」というよりも健全なる個人思想が大切(1)
第十七章 実業を精神化せよ・「国家」というよりも健全なる個人思想が大切(2)
第十七章 実業を精神化せよ・人生を甘からしむる心がけ
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・英国碩学の観たる神道の要旨
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・知恩は日本民族の特長
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・恩の観念は固有か輸入か
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・日本人ははたして恩知らずか
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・思わぬところに恩人が潜んでいる
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・人も知らず自身も知らずに受ける恩
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・今もなお不明なる僕の受くる恩
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・惨憺たる一高の入学試験
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・入学試験中、俥を待たした不思議の婦人(1)
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・入学試験中、俥を待たした不思議の婦人(2)
第十八章 知らぬ恩人に対する感謝・見る人毎に有難からぬ人はない
第十九章 言葉の心・名は命名者の心を表わす(1)
第十九章 言葉の心・名は命名者の心を表わす(2)
第十九章 言葉の心・言葉はこれを用いる人の心を表す(1)
第十九章 言葉の心・言葉はこれを用いる人の心を表す(2)
第十九章 言葉の心・同じ事が弁解にもなり有罪にもなる
第十九章 言葉の心・かくの如き曲解も起こる
第十九章 言葉の心・不快の感を与うる言語(1)
第十九章 言葉の心・不快の感を与うる言語(2)
第十九章 言葉の心・邦人間に行わるる嘘の原因
第十九章 言葉の心・心から湧き出たものが真の言葉
第二十章 忠告の取捨・教訓を責道具に使うなかれ
第二十章 忠告の取捨・教訓を味わう力が足らない
第二十章 忠告の取捨・聖哲の教訓はなにゆえ凡人に入り難きか
第二十章 忠告の取捨・余らの学校時代には徳育が無い
第二十章 忠告の取捨・訓戒の値打を知る法
第二十章 忠告の取捨・抽象的の教訓も初めて具体的に会得する
第二十章 忠告の取捨・忠告を納むるべき肥沃な畑
第二十章 忠告の取捨・正しき時に正しき言を放つは賢人
第二十章 忠告の取捨・功を奏する忠告と奏せぬ忠告(1)
第二十章 忠告の取捨・功を奏する忠告と奏せぬ忠告(2)
第二十一章 潔き感情と正しき思想・偉大なる思想が何ゆえに萎縮するか
第二十一章 潔き感情と正しき思想・女々しい感情皮相の感情
第二十一章 潔き感情と正しき思想・大統領改選に現れたる米人の感情と思想
第二十一章 潔き感情と正しき思想・我が商人は事業と人情とを混同する(1)
第二十一章 潔き感情と正しき思想・我が商人は事業と人情とを混同する(2)
第二十一章 潔き感情と正しき思想・感情濫用の弊を撓める必要(1)
第二十一章 潔き感情と正しき思想・感情濫用の弊を撓める必要(2)
第二十二章 感情より出た職業選択・職業とこれに従事する者の不釣合い
第二十二章 感情より出た職業選択・難を求むる職業選定の依頼
第二十二章 感情より出た職業選択・感情よりする職業選択にも有利の場合あり
第二十二章 感情より出た職業選択・伊藤公発憤の動機を見よ
第二十二章 感情より出た職業選択・余の友人にも同じ経験がある
第二十二章 感情より出た職業選択・一時の感情か否かを判断する道(1)
第二十二章 感情より出た職業選択・一時の感情か否かを判断する道(2)
第二十二章 感情より出た職業選択・感情的誤解の根本原因

人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
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