文子 / 道家
文子(道家)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全221句。このページは1〜200句目です。
老子の弟子とされる文子が問い、老子が答える形でまとめられた、道家の書です。全十二巻で、道原・精誠・九守・符言・道徳・上徳・微明・自然・下徳・上仁・上義・上礼の十二篇に分かれます。『漢書』芸文志は九篇、『隋書』経籍志は十二篇と記し、唐の天宝年間に『通玄真経』の号を贈られました。柳宗元は他書から取った文が多い「駁書」だと評し、清の『四庫全書』の提要は、理の深さと筆力は周秦の間の人でなければ書けないとし、関尹子や亢倉子のような偽作とは別物だと評しています。評価は分かれますが、老子の言葉を政治と処世に敷衍した古い一書として読まれてきました。『淮南子』と重なる文が多いことも、この書の特徴です。読みどころは二つあります。一つは、道・徳・仁・義・礼の順に価値が下っていくという見方で、上仁・上義・上礼の三篇が、仁に頼る政、義に頼る政、礼に頼る政の限りを順に説きます。もう一つは、君主の心得です。「因れば即ち大、作せば即ち小なり」と、人の本性に従って導く者が強いと言い、法や礼を整える前に、もとからある人の動機を見よと説きます。九守の篇は、欲を抑えるより先に血気を内に収めよ、と心身の整え方から入ります。底本は維基文庫の『文子』十二巻です。四庫全書本と突き合わせ、卷一に重ねて入っていた約六百九十字の一節を除き、混じっていた簡体字約六十字を繁体に改めました。四庫全書本と字の違う箇所は、異文としてそのまま残しています。師導では二百二十一の章句に収め、本文四万七千字の百パーセントを覆いました。学派は老子・荘子・列子と同じ「道家」に置いています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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