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文子 / 符言

老子曰:舉枉與直,如何不得,舉直與枉,勿與遂往,所謂同汙而異泥者。

新字:老子曰:舉枉与直,如何不得,舉直与枉,勿与遂往,所謂同汚而異泥者。

書き下し

老子曰く、枉を挙げて直に与え、如何ぞ得ざらん。直を挙げて枉に与うれば、与に遂げて往く勿れ、所謂汚を同じくして泥を異にする者なり。

現代語訳

老子は言う。曲がった者を挙げて真っすぐな者に添えれば、どうして得られないことがあろうか。真っすぐな者を挙げて曲がった者に添えれば、ともに最後まで行ってはならない。いわゆる、汚れは同じでも泥が異なるというものである。

解説

短く、本文の乱れもあるらしい段で、読みには幅があります。曲がった者と真っすぐな者の組み合わせは、後者を前に置けば得るものがあり、逆にすれば共に行くべきでない、という趣旨と思われます。論語の「直きを挙げて諸れを枉れるに錯く」と関わる発想で、人材の配置の順序が結果を分けることを述べているようです。「汚を同じくして泥を異にす」は、見た目は同じ汚れでも、質が違うことの比喩と読めます。断定は避けますが、人を登用する場面で、誰を軸にして並べるかという点の重要さを、静かに示す一段です。

この章句が説くこと

枉を挙げて直に与え如何ぞ得ざらん汚を同じくして泥を異にする者人材登用配置直

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