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文子 / 道原

萬物有所生而獨如其根,百事有所出而獨守其門,故能窮無窮,極無極,照物而不眩,響應而不知。

新字:万物有所生而独如其根,百事有所出而独守其門,故能窮無窮,極無極,照物而不眩,響応而不知。

書き下し

万物生ずる所有りて独り其の根の如く、百事出ずる所有りて独り其の門を守る。故に能く無窮を窮め、無極を極め、物を照らして眩まず、響き応じて知らず。

現代語訳

万物には生じるもとがあるが、ただ自分のもとである根を守り、あらゆる事には出る所があるが、ただその門を守る。だから終わりのないものを窮め、果てのないものを極め、物を照らしても目がくらまず、響きに応じて自分では気づかない。

解説

短い一節で、根と門を守ることが、結果として無限を扱える道だと言います。万物には発する源があり、あらゆる事には出る門がある。そこだけを押さえる人が、あらゆる変化に動じません。「物を照らして眩まず」は、明るく見えていながら目がくらまない、つまり見えすぎて惑わされないという状態です。事業の現場でも、枝葉の情報が増えるほど見るべき源は変わりません。顧客が何に困るのか、組織は何のためにあるのか。根を守る人は情報の海で迷わず、結果として広い範囲を扱えます。

この章句が説くこと

独り其の根の如く独り其の門を守る物を照らして眩まず根本守一明

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