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文子 / 符言

老子曰:人有三怨:爵高者人妒之,官大者主惡之,祿厚者人怨之。夫爵益高者意益下,官益大者心益小,祿益厚者施益博,脩此三者怨不作,故貴以賤為本,高以下為基。

新字:老子曰:人有三怨:爵高者人妬之,官大者主悪之,禄厚者人怨之。夫爵益高者意益下,官益大者心益小,禄益厚者施益博,脩此三者怨不作,故貴以賤為本,高以下為基。

書き下し

老子曰く、人に三怨有り。爵高き者は人之を妬み、官大なる者は主之を悪み、禄厚き者は人之を怨む。夫れ爵益々高き者は意益々下り、官益々大なる者は心益々小さく、禄益々厚き者は施し益々博し。此の三者を修むれば怨み作らず。故に貴は賤を以て本と為し、高は下を以て基と為す。

現代語訳

老子は言う。人には三つの怨みがある。爵位の高い者は人に妬まれ、官職の大きい者は主君に憎まれ、俸禄の厚い者は人に怨まれる。そこで爵位がますます高い者は意をますます低くし、官職がますます大きい者は心をますます小さくし、俸禄がますます厚い者は施しをますます広くする。この三つを修めれば怨みは起こらない。だから貴きは賤しきを本とし、高きは低きを基とする。

解説

地位・職位・報酬が高まるほど、妬み、憎しみ、怨みを受ける、と述べる段です。対処は三つで、地位が高ければ意を低くし、職が大きければ心を小さく構え、報酬が厚ければ施しを広くします。立場に応じて、反対方向へ振る舞いを調整するという処方です。「貴は賤を以て本と為し、高は下を以て基と為す」は老子の言葉に近く、高みを支えるのは低い土台だという認識です。役職が上がるほど言葉や態度が見られているという自覚を持ち、報酬を一人で抱え込まない設計をする、という実務的な戒めとして読めます。

この章句が説くこと

爵益々高き者は意益々下り禄益々厚き者は施し益々博し貴は賤を以て本と為し高は下を以て基と為す妬み謙

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