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文子 / 符言

老子曰:原天命,治心術,理好憎,適情性,即治道通矣。原天命即不惑禍福,治心術即不妄喜怒,理好憎即不貪無用,適情性即欲不過節。不惑禍福即動靜順理,不妄喜怒即賞罰不阿,不貪無用即不以欲害性,欲不過節即養生知足,凡此四者,不求於外,不假於人,反己而得矣。

新字:老子曰:原天命,治心術,理好憎,適情性,即治道通矣。原天命即不惑禍福,治心術即不妄喜怒,理好憎即不貪無用,適情性即欲不過節。不惑禍福即動静順理,不妄喜怒即賞罰不阿,不貪無用即不以欲害性,欲不過節即養生知足,凡此四者,不求於外,不仮於人,反己而得矣。

書き下し

老子曰く、天命を原ね、心術を治め、好憎を理め、情性に適えば、即ち治道通ず。天命を原ぬれば即ち禍福に惑わず、心術を治むれば即ち喜怒を妄にせず、好憎を理むれば即ち無用を貪らず、情性に適えば即ち欲節を過ぎず。禍福に惑わざれば即ち動静理に順い、喜怒を妄にせざれば即ち賞罰阿らず、無用を貪らざれば即ち欲を以て性を害せず、欲節を過ぎざれば即ち生を養い足るを知る。凡そ此の四者は、外に求めず、人に仮らず、己に反りて得るなり。

現代語訳

老子は言う。天命の根源をたずね、心の働かせ方を治め、好き嫌いを整え、情と性に合わせるなら、治める道は通じる。天命をたずねれば禍福に惑わず、心の働かせ方を治めれば喜怒をみだりにせず、好き嫌いを整えれば無用なものを貪らず、情と性に合わせれば欲が節度を越えない。禍福に惑わなければ、動くことも静まることも理にかない、喜怒をみだりにしなければ、賞罰に偏りがなく、無用なものを貪らなければ、欲によって性を害さず、欲が節度を越えなければ、生を養って足るを知る。およそこの四つは、外に求めず、人に頼らず、自分に立ち返って得るものである。

解説

治める道を通すための四つの条件、天命・心術・好憎・情性を挙げ、それぞれが何につながるかを、順に対応させて展開する整った段です。天命をたずねれば禍福に惑わず、好憎を整えれば無用を貪らない、という具合です。注目したいのは「喜怒を妄にせざれば即ち賞罰阿らず」で、感情の安定が人事の公平さを支える、と述べる点です。評価や処遇の偏りを制度の問題としてだけでなく、評価者の心の状態として点検する観点が得られます。最後の「己に反りて得る」は、外に原因を探す前に自分から始める姿勢を示します。

この章句が説くこと

喜怒を妄にせざれば即ち賞罰阿らず己に反りて得るなり好憎を理め心術好憎賞罰

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