文子 / 符言
老子曰:人有三死非命亡焉:飲食不節,簡賤其身,病共殺之,樂得無已,好求不止,刑共殺之,以寡犯眾,以弱凌強,兵共殺之。
新字:老子曰:人有三死非命亡焉:飲食不節,簡賤其身,病共殺之,楽得無已,好求不止,刑共殺之,以寡犯衆,以弱凌強,兵共殺之。
書き下し
老子曰く、人に三死有り、命に非ずして亡ぶ。飲食節せず、身を簡賤すれば、病共に之を殺す。楽しみ得て已む無く、好み求めて止まざれば、刑共に之を殺す。寡を以て衆を犯し、弱を以て強を凌げば、兵共に之を殺す。
現代語訳
老子は言う。人には三つの死に方があり、天命ではなく亡びる。飲食に節度がなく、わが身を粗末にすれば、病がこれを殺す。楽しみを得て止まず、好んで求めて止まなければ、刑罰がこれを殺す。少ないのに多数に逆らい、弱いのに強者を侮れば、武器がこれを殺す。
解説
天命ではなく自ら招く三つの死を挙げます。飲食の乱れは病に、欲の止まらなさは刑に、無謀な争いは兵に至る、という筋立てです。いずれも原因が本人の側にあります。現代の仕事に置き換えると、生活習慣の乱れによる健康の損失、際限のない利益追求による法令や信用の問題、力量差を無視した競争による損害、という三つの落とし穴に読めます。短い段ですが、並べ方が簡潔なので点検表として使えます。自分の組織はどれに近いかを、静かに数える使い方もできます。
この章句が説くこと
飲食節せず好み求めて止まざれば弱を以て強を凌げば節度欲自制
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