福沢諭吉小品集 / 実業
福沢諭吉小品集(実業)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全171句。
福沢諭吉(一八三五〜一九〇一)の短い論説・演説・文章を、十七編集めた書です。『福翁自伝』『学問のすゝめ』が長いまとまりなのに対して、こちらは時事新報の社説や講演、小冊子として発表された一編ずつの文章で、明治の福沢が何を考え、何を教えようとしたかを短い単位で読めます。収めたのは、中津藩を去るときに書いた「中津留別の書」、慶応義塾の趣旨を述べた「慶応義塾の記」、蘭学の先人を顕彰した「蘭学事始再版序」、学問と政治の関係を論じた「学問の独立」、役に立つ学問と虚学を分けた「経世の学、また講究すべし」「成学即身実業の説」「物理学の要用」、故郷の中津藩の身分制度を内側から描いた「旧藩情」、学者の役割を論じた「学者安心論」、道徳教育を論じた「徳育如何」、男子の品行を問うた「日本男子論」、勝海舟・榎本武揚を批判した「瘠我慢の説」、家庭の教えを論じた「家庭習慣の教えを論ず」、「養生の心得」「人生の楽事」「故社員の一言今尚精神」、そして一九〇〇年の「修身要領」です。いずれも、独立自尊を軸に、学び方、家の治め方、人の使い方、金との付き合い方を、明治の言葉で具体的に語っています。当時の用語(支那、野蛮、賤など)や価値観を含む箇所があるので、解説ではその旨をことわったうえで、現代の仕事・教育・家庭に引き寄せて読んでいます。底本は青空文庫の各作品(岩波文庫『福沢諭吉教育論集』『福沢諭吉家族論集』、講談社学術文庫『明治十年丁丑公論・瘠我慢の説』、慶應義塾大学出版会『福澤諭吉著作集』などによる入力)です。作品の選択と章句への分け方は師導によるもので、長い作品は段落の切れ目で九百字前後に分けています。師導では百七十一の章句に収め、本文十二万四千四百五十五字の百パーセントを覆いました。学派は学問のすゝめ・福翁自伝と同じ「実業」に置いています。
人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見る