師導古典を学びたいすべての人に

茶の本 / 処世

茶の本の章句一覧

茶の本(処世)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全142句。

岡倉天心(覚三、一八六三〜一九一三)が一九〇六年にニューヨークで英語により刊行した The Book of Tea の邦訳です。日露戦争の直後、日本が武の国として語られていた時期に、茶という一点から日本の美意識を説きました。有名なのは第一章の一句です。「武士道は死の術であるが、茶道は生の術である」。そして「われわれの中に在る偉大なものの小ささを感じないから、他人の中に在る小さなものの偉大なことを見逃がしやすい」。西洋が日本を野蛮と呼び、日本が戦って初めて文明国と呼ばれるようになった経緯を踏まえて、「われわれが平和な技術にふけっている間は、野蛮国と呼んでいたものである」と書きました。内容は茶室の建築、花、道教と禅、茶人の作法に及びます。不完全の崇拝、虚と用、露地の掃除をめぐる利休と紹安の話、均斉を嫌う理由、一枝を選ぶ花の扱い、そして最後に利休の死が描かれます。「人生七十力囲希咄」の辞世で本は閉じられます。底本は青空文庫(作品ID 1276。底本=岩波文庫。岡倉覚三 著/村岡博 訳)。岡倉天心一九一三年没・村岡博一九四六年没で、いずれも保護期間が満了しています。この書は英語で書かれた原著の翻訳です。原文欄に入るのは村岡博の訳文であって、天心の英語原文ではありません。『法句経』で荻原雲来の文語訳を原文欄に採ったのと同じ扱いです。師導では全七章を百四十二の章句に収め、本文四万一千六百十二字の百パーセントを覆いました(目次と巻末の訳者注は章句にせず、全文コーパスにのみ収めています)。学派は「処世」に置きました。

『茶の本』を学ぶ道

かいつまんで学ぶか、全部読み通すか。どちらからでも入れます。

通読 茶の本・全句通読 全142句を、24回に分けて順に読み通す 全24回
第一章 人情の碗・茶は薬用として始まった
第一章 人情の碗・単なる審美主義ではない
第一章 人情の碗・あの男は茶気がない
第一章 人情の碗・一杯のお茶でなんという騒ぎ
第一章 人情の碗・死の術と生の術
第一章 人情の碗・いつになったら西洋が東洋を了解するか
第一章 人情の碗・アジアは返礼いたします
第一章 人情の碗・シルクハットを得ることが文明か
第一章 人情の碗・与えるために行き、受けようとしない
第一章 人情の碗・黄禍と白禍
第一章 人情の碗・互いに長短相補わない道理はない
第一章 人情の碗・人情は茶碗に東西相合している
第一章 人情の碗・ヨーロッパに茶が伝わるまで
第一章 人情の碗・茶の普及も反対にあった
第一章 人情の碗・アメリカの独立は茶箱に始まる
第一章 人情の碗・茶には酒のような傲慢がない
第一章 人情の碗・ひそかに善を行なって偶然に現われる
第一章 人情の碗・女媧が天を建て直した
第一章 人情の碗・まあ、茶でも一口すすろう
第二章 茶の諸流・世に最も悲しむべき三つのこと
第二章 茶の諸流・人いずくんぞ廋さんや
第二章 茶の諸流・古典的・ローマン的・自然主義的
第二章 茶の諸流・茶は薬として重んぜられた
第二章 茶の諸流・塩や葱とともに煮る
第二章 茶の諸流・陸羽と茶経
第二章 茶の諸流・茶の葉の質を見分ける
第二章 茶の諸流・茶碗の色は茶によって変わる
第二章 茶の諸流・三沸を見分ける
第二章 茶の諸流・七椀の歌
第二章 茶の諸流・茶の味がわからなかった官人
第二章 茶の諸流・宋人の茶に対する熱狂
第二章 茶の諸流・完成することであって完成ではない
第二章 茶の諸流・一個の碗から聖餐のように
第二章 茶の諸流・粉茶は全く忘れられている
第二章 茶の諸流・老いて夢よりさめた
第二章 茶の諸流・日本に伝わった茶
第二章 茶の諸流・足利義政と茶の湯の確立
第二章 茶の諸流・茶室は人世の荒野における沃地
第二章 茶の諸流・茶道は道教の仮りの姿
第三章 道教と禅道・函谷関の一碗の仙薬
第三章 道教と禅道・翻訳は常に叛逆である
第三章 道教と禅道・道はいろいろに訳される
第三章 道教と禅道・物有り混成し、天地に先だって生ず
第三章 道教と禅道・道は径路より通路にある
第三章 道教と禅道・揚子江と黄河
第三章 道教と禅道・周の崩解と自由思想
第三章 道教と禅道・聖人はよく世とともに推移す
第三章 道教と禅道・教会から付属物を取り去ってみよ
第三章 道教と禅道・めいめい速く能を隠すがよい
第三章 道教と禅道・温なること玉のごとし
第三章 道教と禅道・列子とともに風に御す
第三章 道教と禅道・三人の酢を味わう者
第三章 道教と禅道・虚においてのみ運動が可能となる
第三章 道教と禅道・柔術は道徳経に名を借りた
第三章 道教と禅道・士にとって人生の三宝
第三章 道教と禅道・禅那すなわち静慮
第三章 道教と禅道・南方禅を説いた慧能
第三章 道教と禅道・道徳経の注釈は禅学者が書いた
第三章 道教と禅道・南天に北極星を識るの術
第三章 道教と禅道・子は我れにあらず
第三章 道教と禅道・丹霞和尚、木仏を焚く
第三章 道教と禅道・お舎利の出ない仏様なら
第三章 道教と禅道・現世の事も後生と同じく重く
第三章 道教と禅道・人生の些事の中にでも偉大を
第四章 茶室・木材と竹を用いる建築
第四章 茶室・好き家・空き家・数奇家
第四章 茶室・利休が建てた独立の茶室
第四章 茶室・清貧を思わせる材料
第四章 茶室・古代建築の巨柱
第四章 茶室・装飾のために構造の美が犠牲に
第四章 茶室・禅院の仏壇は床の間の原型
第四章 茶室・四畳半と維摩の経文
第四章 茶室・露地を渡る心
第四章 茶室・花ももみじもなかりけり
第四章 茶室・剣を軒下の刀架にかける
第四章 茶室・払い清めるには術を要する
第四章 茶室・利休と紹安の露地掃除
第四章 茶室・茶室は暫定的である
第四章 茶室・移動できる建築
第四章 茶室・草の結びが解ける時
第四章 茶室・洋式建築の無分別な模倣
第四章 茶室・古人を憬慕し模倣は少なく
第四章 茶室・ある中心点に注意を集中する
第四章 茶室・西洋の屋内は博物館に変わる
第四章 茶室・均斉を得るための努力を捨てる
第四章 茶室・均斉は重複を表わす
第四章 茶室・生花があれば草花の絵は許されぬ
第四章 茶室・背後から全身像が見ている
第四章 茶室・外界のわずらわしさを遠ざかった聖堂
第五章 芸術鑑賞・竜門の峡谷の古桐
第五章 芸術鑑賞・伯牙の琴
第五章 芸術鑑賞・琴が伯牙か伯牙が琴か
第五章 芸術鑑賞・傑作はわれわれによって存する
第五章 芸術鑑賞・偉大な絵画に接するには王侯に接するごとく
第五章 芸術鑑賞・味わう力がないために飢えている
第五章 芸術鑑賞・作者の秘密を打ち明かす
第五章 芸術鑑賞・公衆が役者よりも多く知る
第五章 芸術鑑賞・見えはる男には惚れられぬ
第五章 芸術鑑賞・幾重にもある箱を開く
第五章 芸術鑑賞・わが肉を切り開いて雪村を包む
第五章 芸術鑑賞・万有の中に自分の姿を見る
第五章 芸術鑑賞・利休は千人に一人の宗匠
第五章 芸術鑑賞・世人は耳によって絵画を批評する
第五章 芸術鑑賞・美術と考古学の混同
第五章 芸術鑑賞・あまりに分類し過ぎて楽しむことが少ない
第五章 芸術鑑賞・社会の幹から大琴を作らんことを
第六章 花・不必要な物の微妙な用途
第六章 花・花はわれらの不断の友
第六章 花・羊の皮をむいて見れば
第六章 花・星の涙のしたたりの花よ
第六章 花・生花の宗匠は医者の権利を要求する
第六章 花・その場で殺されたほうがよくはなかったか
第六章 花・西洋の社会における花の浪費
第六章 花・翼ある唯一の花は蝶である
第六章 花・植木鉢をいじる人
第六章 花・鉢の木
第六章 花・一枝を伐らば一指を剪るべし
第六章 花・小鳥を籠に閉じこめて歌わせる
第六章 花・花の生まれ故郷に花をたずねる
第六章 花・変化こそは唯一の永遠である
第六章 花・神秘の火はわれらの弱点を焼く
第六章 花・純潔と清楚に身をささげる
第六章 花・一枝一条もみだりに切らない
第六章 花・花は王位についた皇子のように
第六章 花・花道の起こり
第六章 花・雪が積む時は白梅を用いない
第六章 花・形式派と写実派
第六章 花・天・地・人の三原理
第六章 花・茶人の花を自然派と呼びたい
第六章 花・絵画彫刻との協奏曲
第六章 花・利休の朝顔
第六章 花・いざさらば春よ
第七章 茶の宗匠・芸術においては現在が永遠である
第七章 茶の宗匠・雪間の草の春を見せばや
第七章 茶の宗匠・光琳派はすべて茶道の表現
第七章 茶の宗匠・茶は国民の生活の中に入った
第七章 茶の宗匠・列子のごとく風に御する
第七章 茶の宗匠・美を友として世を送った人
第七章 茶の宗匠・暴君の友誼は危険な光栄
第七章 茶の宗匠・最後の茶の湯
第七章 茶の宗匠・茶わんをなげうって粉砕する
第七章 茶の宗匠・人生七十力囲希咄

古典を、あなたの毎日に活かす。

名句の現代語訳とやさしい解説を、あなたの学びに。師導で古典をはじめましょう。

師導をはじめる
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる