兵法家伝書 / 兵家
兵法家伝書(兵家)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全125句。
柳生宗矩(一五七一〜一六四六)が、徳川将軍家の兵法指南役として、父の柳生宗厳(石舟斎)から受け継いだ新陰流の考え方を書き残した伝書です。「殺人刀」「活人劔」の二巻に、「無刀之卷」と、別伝の「新陰流外物(進履橋)」が付きます。殺人刀・活人劔の名は、人を殺す刀が却って人を活かす剣になる、という意で、乱世に殺人刀を用い、治まれば活人劔とする、と巻末の跋に書かれています。剣の技を語りながら、論じられているのは敵の機を見ること、心を一所にとどめないこと、病を去ろうとする思いにもとらわれないこと、常の心で事に当たることといった、心の持ち方です。大将の兵法は天下を治める機を見ることだとする序や、懸と待、表裏の使い方は、そのまま組織の長が人を動かす場面に置き換えて読めます。末の外物は、夜の火の持ち方、城の取り方、座敷での心構えなど、戦場と日常の具体的な覚えを箇条で記したものです。本書は国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の『秘籍大名文庫 第2』(一九三七)の本文を底本とし、旧字体・歴史的仮名遣いのまま全文を章句にしています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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