兵法家伝書 / 活人劔神妙劔
一 神妙劔之事 附リ座の心懸身に取足にとる事 右神妙劔至極の大事也、神身に神妙劔とさす所あり、わが身にありては、神妙劔の劔の字を劔の字に書てしるべし、右にかまへても、左にかまへても、太刀神妙劔の座をはなれぬ程に劔と云字に心あり、又敵の身にありては、劔の字を見の字に書て心得べし、此神妙劔の座をよく見て、切りこむ程に見る所が簡要也、然ば見の字に心あり
新字:一 神妙剣之事 附リ座の心懸身に取足にとる事 右神妙剣至極の大事也、神身に神妙剣とさす所あり、わが身にありては、神妙剣の剣の字を剣の字に書てしるべし、右にかまへても、左にかまへても、太刀神妙剣の座をはなれぬ程に剣と云字に心あり、又敵の身にありては、剣の字を見の字に書て心得べし、此神妙剣の座をよく見て、切りこむ程に見る所が簡要也、然ば見の字に心あり
書き下し
一 神妙劔之事 附リ座の心懸身に取足にとる事 右神妙劔至極の大事也、神身に神妙劔とさす所あり、わが身にありては、神妙劔の劔の字を劔の字に書てしるべし、右にかまへても、左にかまへても、太刀神妙劔の座をはなれぬ程に劔と云字に心あり、又敵の身にありては、劔の字を見の字に書て心得べし、此神妙劔の座をよく見て、切りこむ程に見る所が簡要也、然ば見の字に心あり
現代語訳
一、神妙剣のこと。附、座の心懸け、身に取り足に取ること。右は神妙剣の至極の大事である。神身に神妙剣とさす所がある。わが身にあっては、神妙剣の「剣」の字を「劔」の字に書いて知るべきである。右に構えても左に構えても、太刀が神妙剣の座を離れないほどに、「劔」の字に心がある。また、敵の身にあっては、「剣」の字を「見」の字に書いて心得るべきである。この神妙剣の座をよく見て、切り込むほどに見る所が肝要である。そこで「見」の字に心がある。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
-
『幽夢影』巻下・禽は則ち雄の雌より華やかなり人は女の男より美なりと謂ふ、禽は則ち雄の雌より華やかなり、獸は則ち牝牡分無き者なり。
-
『呻吟語』内篇・問學・怠惰の時に工夫を看る怠惰の時に工夫を看、脫略の時に點檢を看、喜怒の時に涵養を看、患難の時に力量を看る。
-
言志四録・言志耋録 第百九十条 尋常の中に大奇有り物の遽かに視て以て奇と為す者は、其の実皆未だ必ずしも奇ならず。視て尋常と為す者に、却つて大奇なる者有り。察せざるべけんや。
-
『学問のすゝめ』十二編・演説の法を勧むるの説・視察、推究、読書、談話、著書、演説ゆえに学問の本趣意は読書のみにあらずして、精神の働きにあり。この働きを活用して実地に施すにはさまざまの工夫なかるべからず。オブセルウェーションとは事物を視察することなり。リーゾニングとは事物の道理を推究して自分の説を付くることなり。この二ヵ条にてはもとよりいまだ学問の方便を尽くしたりと言うべからず。なおこのほかに書を読まざるべからず、書を著わさざるべからず、人と談話せざるべからず、人に向かいて言を述べざるべからず、この諸件の術を用い尽くしてはじめて学問を勉強する人と言うべし。すなわち視察、推究、読書はもって智見を集め、談話はもって智見を交易し、著書、演説はもって智見を散ずるの術なり。然りしこうしてこの諸術のうちに、あるいは一人の私をもって能くすべきものありといえども、談話と演説とに至りては必ずしも人とともにせざるを得ず。演説会の要用なることもって知るべきなり。
-
人物志・自序其の安んずる所を察し、其の由る所を觀て、以て居止の行を知る。
-
易経・觀卦周易 第二十卦。坤下巽上。易経。観は、盥いて荐めず、孚有りて顒若たり。初六、童観す、小人は咎无し、君子は吝。六二、窺い観る、女の貞に利ろし。六三、我が生を観て、進退す。六四、国の光を観る、用て王に賓たるに利ろし。九五、我が生を観る、君子なれば咎无し。上九、其の生を観る、君子なれば咎无し。彖に曰く、
人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見る