兵法家伝書 / 新陰流外物進履橋人を待って打つ
人待て打心持之事 一 一篇には難定事に候へども、待て打は手前に勇有て敵には弱有心持にて候へば此方より先をかけ打事肝要にて候。君命などをうけ打手にて討物は十度に八九度は打損事稀成物にて候。是もおのづから勇そなはり敵は臆の心有るにより如斯候。放者に候はゞ左右よりの義は所に應じ了簡可有事にて候。
新字:人待て打心持之事 一 一篇には難定事に候へども、待て打は手前に勇有て敵には弱有心持にて候へば此方より先をかけ打事肝要にて候。君命などをうけ打手にて討物は十度に八九度は打損事稀成物にて候。是もおのづから勇そなはり敵は臆の心有るにより如斯候。放者に候はゞ左右よりの義は所に応じ了簡可有事にて候。
書き下し
人待て打心持之事 一 一篇には難定事に候へども、待て打は手前に勇有て敵には弱有心持にて候へば此方より先をかけ打事肝要にて候。君命などをうけ打手にて討物は十度に八九度は打損事稀成物にて候。是もおのづから勇そなはり敵は臆の心有るにより如斯候。放者に候はゞ左右よりの義は所に應じ了簡可有事にて候。
現代語訳
人を待って打つ心持ちのこと。一、一概には決めがたいことであるが、待って打つのは、手前に勇があり敵には弱いところがある心持ちであるから、こちらから先を掛けて打つことが肝要である。君命などを受けて討ち手として人を討つ場合は、十度のうち八九度は討ち損ずることは稀なものである。これも自然と勇が備わり、敵は臆の心があるために、このようになるのである。放れ者であれば、左右からのことは、所に応じて思案があるべきことである。
解説
この章句が説くこと
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