兵法家伝書 / 活人劔敵身方兩一尺
一 敵身方兩一尺之事 相寸無刀の用心なり 道具兩方ともに、身をはなるゝ事一尺なり、一尺にてははずす者也、此尺より近くよるはあやうし
新字:一 敵身方両一尺之事 相寸無刀の用心なり 道具両方ともに、身をはなるゝ事一尺なり、一尺にてははずす者也、此尺より近くよるはあやうし
書き下し
一 敵身方兩一尺之事 相寸無刀の用心なり 道具兩方ともに、身をはなるゝ事一尺なり、一尺にてははずす者也、此尺より近くよるはあやうし
現代語訳
一、敵身方両一尺のこと。相寸の無刀の用心である。道具が両方とも、身を離れること一尺である。一尺では外すものである。この尺より近く寄るのは危うい。
解説
この段は、無刀の用心としての敵身方両一尺を、ごく短く記しています。道具が両方とも身から一尺離れており、一尺なら外すことができるが、それより近く寄るのは危うい、という内容です。宗矩は無刀の場面での間合いを数字で示し、近すぎる距離の危険を戒めます。「相寸」という語は本文にあり、双方が同じ距離にあるという意味合いで語られています。仕事でも、相手との距離が近すぎれば、互いに逃げ場がなくなり、衝突が避けにくくなります。上司と部下、取引先との関係は、親しさと危うさの境をわきまえて保つ必要があります。
この章句が説くこと
敵身方両一尺間合い無刀相寸距離兵法家伝書
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