兵法家伝書 / 殺人刀就色隨色
一 就色隨色 右の心は、待なる敵に、こちから樣々に色を仕かけて見れば、又敵の色があらはるゝ也、其色にしたがひて勝也
新字:一 就色随色 右の心は、待なる敵に、こちから様々に色を仕かけて見れば、又敵の色があらはるゝ也、其色にしたがひて勝也
書き下し
一 就色隨色 右の心は、待なる敵に、こちから樣々に色を仕かけて見れば、又敵の色があらはるゝ也、其色にしたがひて勝也
現代語訳
就色随色。この心は、待の敵に、こちらからさまざまな色を仕掛けて見れば、今度は敵の色が現れる、ということです。その色に従って勝つのです。
解説
前の段の「色をつける」を受けて、その結果の読み方を短く述べた段です。待に構えて動かない敵に、こちらからさまざまな色を仕掛けると、敵の側にも色が現れます。その現れた色に従って勝つというのが、就色随色の意味です。ここでの色とは、こちらの仕掛けや敵の反応として表に出る気配のことと読めますが、原文は定義を置いていません。要は、自分から仕掛けて相手を動かし、動いたところに合わせて勝ち筋を取るという運びです。現代の仕事に置き換えれば、膠着した場面で先に小さな提案を出し、返ってきた反応に合わせて進め方を決めることに当たります。相手の出方を待つだけの管理職には、手元に判断材料が増えません。
この章句が説くこと
就色随色色仕掛け反応待兵法家伝書
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