中朝事実 / 古学
中朝事実(古学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全71句。
『中朝事実』は、江戸前期の儒学者・兵学者の山鹿素行(一六二二〜一六八五)が、赤穂に配流されていた寛文九年(一六六九)に漢文で著した、日本の歴史と国の成り立ちを論じた書です。素行は朱子学を批判した『聖教要録』のために幕府に咎められ、赤穂藩にお預けの身でした。本書は、当時の学者が中国の書物と人物ばかりを尊んで自国を顧みないことを憂え、日本を「中朝」「中國」と呼び、『日本書紀』などの記述を引いて、皇統・神器・神の教え・政治・礼儀・賞罰・武徳・祭祀などを、日本の史料から語り直したものです。上下二巻で、上巻は天先章から神知章まで、下巻は聖政章から化功章まで、巻末に跋文と附錄の問答が付きます。神代の記述を史実として扱い、日本中心の見方をとる書ですので、江戸前期という時代の文脈と、素行自身の主張として読むことが前提になります。師導では七十一の章句に分けて収めています。底本は一九一一年に博文館が刊行した『国民道徳叢書』第一編で、訓点を外した白文として、国立国会図書館が公開する画像から起こしました。学派は『山鹿語類』と同じ「古学」に置いています。

人生を、一行の式にしてみた。
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