歎異抄 / 仏教
歎異抄(仏教)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全59句。
鎌倉時代末期、親鸞の直弟子・唯円が、師の教えから離れた異説の広まりを歎いて書き記した、浄土真宗の根本文献です。「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」で知られる悪人正機、自力の善行を頼まず阿弥陀仏の本願にすべてを委ねる絶対他力の思想が、親鸞自身の肉声に近い言葉で語られます。理屈で割り切れない人間の弱さや迷いから目をそらさず、なお救いを説くその筆致は、宗教書の枠を超えて、自分の力の限界とどう向き合うかを問う一冊としても読み継がれています。師導では、前序から後序まで全文を、原文・読み下し・現代語訳とともに収めています。