うひ山ぶみ / 国学
うひ山ぶみ(国学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全50句。
本居宣長が寛政十年(一七九八)、三十五年をかけた『古事記伝』を書き終えた年に、門人たちの求めに応じて著した学問の入門書です。書名は「初めて山に分け入る」の意。学問にはどんな分野があるか、どの書物をどの順に読むか、初学者はどう読み進めるべきかを具体的に説きながら、その根底には「学び方はどうでもよく、長い年月にわたって飽きず怠らず続けることこそが肝心だ」という一貫した主張が流れています。才能・晩学・多忙を理由に気落ちするなと励まし、方法を示しながらもその方法に縛られるなと繰り返す、七十歳を目前にした大学者の率直な学問論です。師導では吉川弘文館版『本居宣長全集』を底本とし、本文を五十段に分けて収めました(段の番号は読みやすさのために本サイトで付したもので、原著にはありません)。宣長が本文に付した詳しい自注は、各段の解説に織り込んでいます。