うひ山ぶみ / 第三十三段
其內に延喜式の中の祝詞の卷、又神名帳などは、早く見ではかなはぬ物也、
新字:其内に延喜式の中の祝詞の巻、又神名帳などは、早く見ではかなはぬ物也、
書き下し
其内に延喜式の中の祝詞の巻、又神名帳などは、早く見ではかなはぬ物也、
現代語訳
そのうち『延喜式』の中の祝詞の巻、また神名帳などは、早く見なければならないものである。
解説
短いものから、という原則の中で例外を指定する。『延喜式』は大部だが、その中の祝詞の巻と神名帳は早く見よ、と。祝詞は古語がそのまま残る貴重な文章であり、宣長は後の段でも、古文を作る手本として延喜式八巻の祝詞を挙げている。大きな書物を丸ごと扱うのではなく、必要な部分を切り出して先に読ませる。読書の順序を、書物単位ではなく内容の単位で組み立てているのである。膨大な資料を前にしたとき、どこを先に読むかを部分の単位で判断できるかどうかは、今も効率を大きく分ける。
この章句が説くこと
延喜式祝詞神名帳部分読み優先
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