うひ山ぶみ / 第二十七段
次に古語拾遺、やゝ後の物にはあれども、二典のたすけとなる事ども多し、早くよむべし、
書き下し
次に古語拾遺、やゝ後の物にはあれども、二典のたすけとなる事ども多し、早くよむべし、
現代語訳
次に『古語拾遺』は、やや後の時代のものではあるけれども、二典の助けとなることが多い。早く読むべきである。
解説
読むべき書の順序を示していく部分に入る。『古語拾遺』は平安初期に斎部広成が記した書で、宣長は成立が下ることを断ったうえで、二典を補うものとして早く読めと勧める。成立年代が下ることを理由に切り捨てず、しかし後代のものだという但し書きは必ず添える。資料の性格を明示したうえで使うという手続きが徹底している。この一段は短いが、宣長の資料の扱い方がよく出ている。使えるものは使う。ただし、それが何であるかは常にはっきりさせておく。
この章句が説くこと
古語拾遺資料の性格順序補助資料古学
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うひ山ぶみ・第三十段又件の史どもの中に、御世々々の宣命には、ふるき意詞ののこりたれば、殊に心をつけて見るべし、
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