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直毘霊 / 神道

直毘霊の章句一覧

直毘霊(神道)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全49句。

本居宣長が『古事記伝』一之巻の末に置いた一篇で、道とは何かを正面から論じたものです。寛政二年(一七九〇)に古事記伝の初帙が刊行され、後に単独でも読まれました。冒頭で「皇大御国は、掛けまくも可畏き神御祖天照大御神の御生れ坐せる大御国にして、万国に勝れたる所以は、先ずここにいちじるし」と前提を置き、そこから中国の聖人が作った道を徹底して斥けます。聖人とは人の国を奪い、奪い返されない構えを整えた者のことで、その道は「人の国を奪わむがためと、人に奪わるまじきかまえとの、二つには過ぎず」。天命とは、君を滅ぼし国を奪った者が自分の罪を逃れるために構え出した口実である——というように、儒学一色だった当時の学問に真っ向から反論する書です。同時に、名がないことを充足の証しとして読み替える「実は道あるが故に道てふ言なく、道てふことなけれど、道ありしなりけり」、世の理不尽を荒ぶる禍津日神の働きに帰し、天照大御神の力をもってしても抑えかねる折があるとする特異な世界像など、宣長の思想の核がここに凝縮しています。刊行当時から反響は激しく、儒者の市川匡が『まがのひれ』で反論し、宣長は『くずばな』で応じました。上田秋成との論争『呵刈葭』も同じ時期のものです。師導では、この書が師導の収める漢籍への正面からの反論であることを踏まえ、宣長の主張のまま収めています。当初の十八の章句は『国民思想叢書』所収本を『本居宣長全集』第一(校訂 本居豊頴・本居清造)と照合して作り、残りの本文は三矢重松編『四大人文鈔』(明治書院、大正五年)所収本を維基文庫が翻刻したものから新たに三十一の章句に起こしました。いまは四十九の章句で本文の全体を覆っています。二つの版は送り仮名や句読点に小さな違いがあります。ルビは省き、踊り字は開いて示しました。章題は本サイトの便宜で、原典にはありません。

『直毘霊』を学ぶ道

かいつまんで学ぶか、全部読み通すか。どちらからでも入れます。

通読 直毘霊・全句通読 全49句を、9回に分けて順に読み通す 全9回
皇大御国
天つ神の御心を大御心として
惟神
現御神と大八洲国しろしめす
道といふ言挙もさらになかりき
何の道くれの道
定まれる主なくして
もろこしには聖人とぞ云ふなる
乱れたる世には名将多く出づ
二つには過ぎず
いともいとも悪き人なりけり
儒者どものさえずりぐさ
道を作りて正すは
仁義礼譲孝悌忠信
天地のことわりは神の御所為
から人の説になまどわされそ
国を乱すたね
言痛き教えも何もなかりしかど
道てふ言なく道ありしなりけり
言挙せずとは
毛は無きが貴き
神の道と名づけらる
漢意の移れるなり
直く清かりし心
吉凶き万事は神の御所為
天命は託言なり
いかなる天のひがごころぞ
あわれ聖人と仰がれなまし
禍津日神
当然の理をもて定めむとする
聖人もただ賊の為遂げたる者
禍津日神の心はあやしき物
天津日嗣の高御座
道てふことはあれども道はなき
此の道はいかなる道ぞ
神道と申す名
神とさすもの此と彼と
漢籍の神道と皇国の神道
垣内を離れて見れば
皇国魂の定まりて
秘説は心ぎたなきわざ
人は鳥虫に劣れりとや
人欲も即ち天理ならずや
古は古の定まり
大御心を心として
火の穢れを忌む
なまさかしらなる漢意
老荘が意にひとしきか
直毘神の御霊たばりて
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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