弁道 / 古学
弁道(古学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全48句。
荻生徂徠(一六六六〜一七二八)が享保二年(一七一七)に書いた、自分の学問の綱領を示す漢文の小著です。冒頭で「道は知り難く、亦た言ひ難し」と述べ、後世の儒者はそれぞれ自分に見えた一端を道と呼んだにすぎないと退けます。徂徠によれば道とは、堯舜から周公に至る古代の王(先王)が天下を安んじるために作った礼・楽・刑・政の総称であり、天地自然の道理でも、人の心に具わる理でもありません。朱子学の理気・心性・居敬窮理、孟子の性善説、伊藤仁斎の学までを、古代の言葉(古文辞)を知らずに今の言葉で六経を読んだ誤りとして批判し、学問とは先王の礼楽に習熟して自らの材を成し、民を安んじる仕事に役立てることだと説きます。人はそれぞれ異なる材をもち、誰もが聖人になろうとする必要はない、という人材観も本書の柱です。師導では『日本倫理彙編』巻之六(一九〇二)所収本を底本に、『大日本思想全集』第七巻と『日本儒林叢書』第四冊の本文と照らし、全頁を底本の頁の画像と読み合わせて、全二十五則を章句にして本文の百パーセントを覆いました。学派は伊藤仁斎とともに「古学」に置いています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。
本の中身を見る