法句経 / 仏教
法句経(仏教)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全46句。
パーリ語で伝えられた、仏教最古層の経典です。二十六章四百二十三偈(うち一偈は重複)から成り、原始仏典のなかでも古い層に属し、釈尊自身の言葉に最も近いとされる詩句集です。「怨は怨にて息むべきやう無し。無怨にて息む」(第一章)、「戦場に於て千々の敵に克つよりも、一の己に克つ人こそ実に戦士中の最上」(第八章)、「諸の悪を作さず、善を奉行し、自心を浄む、是れ諸仏の教なり」(第十四章=七仏通誡偈)など、いまも人口に膾炙する句の多くがここに出ます。師導が原文欄に収めているのは、荻原雲来(一八六九〜一九三七)の文語訳です。パーリ語の原文そのものではありません。荻原はサンスクリット学者で、この訳注は昭和十年(一九三五)に岩波文庫として世に出て以来、日本における『法句経』の標準的な受容テキストとして読み継がれてきました。訳者の没後七十年以上を経ており、保護期間は満了しています。なお漢訳『法句經』(呉・維祇難等訳)は三十九品七百五十二偈からなる別本で、パーリ本より後に増補されたものです。師導が収めているのはパーリ本の側です。全四百二十二偈のうち、全二十六章から百十四偈を選び、意味のまとまりごとに四十六の章句としています。抜粋と区切りは本サイトの便宜的なもので、原典にはありません。