万民徳用 / 実業
万民徳用(実業)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全34句。
鈴木正三(一五七九〜一六五五)の仮名法語で、武士・農人・職人・商人それぞれの仕事そのものが仏道の修行だと説いた書です。正三は三河の武士の家に生まれ、徳川家に仕えて関ヶ原や大坂の陣に従ったのち、元和六年(一六二〇)、四十二歳で出家しました。『万民徳用』は、はじめに仏法を勇猛の心で修行すること(三宝の徳用)を説き、そのあと「四民日用」として、武士・農人・職人・商人が一人ずつ問い、正三が答える形で進みます。武士には正直の道と勇猛の心を、農人には「農業則ち仏行なり」と鋤鍬を持つ一鍬一鍬に念仏を、職人には「何の事業も、皆仏行なり」と世の用を足す一人ひとりの働きの尊さを、商人には正直を守り天道に任せて利を得ること、遠国を回る商いを修行と見ることを勧めます。「職業は修行である」という考え方の古典として、日本の勤勉の倫理の源流のひとつに数えられています。濁点がほとんど打たれていない活版本の文面のまま収めました。底本は国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の『禅門法語集 続』(森大狂編、光融館、明治二十九年)に収められた本文です。二人が別々に画像から書き起こし、食い違いを一か所ずつ画像で確かめました。師導では三十四の章句に収め、本文八千三百六十字の百パーセントを覆いました。学派は「実業」に置いています。
人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
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