万民徳用 / 三寶の使い方・第八
八、佛法修行は、不淨穢惡の心を去り、清淨無碍の心と成て、苦を樂となし、惡を善となす、此の心即ち萬事萬善に使ふ寶なり。
新字:八、仏法修行は、不浄穢悪の心を去り、清浄無碍の心と成て、苦を楽となし、悪を善となす、此の心即ち万事万善に使ふ宝なり。
書き下し
八、仏法修行は、不浄穢悪の心を去り、清浄無碍の心と成て、苦を楽となし、悪を善となす、此の心即ち万事万善に使ふ宝なり。
現代語訳
八、仏法の修行は、不浄・穢れ・悪の心を去り、清らかで妨げのない心となって、苦を楽に変え、悪を善に変える。この心がすなわち、あらゆる事柄、あらゆる善に使う宝である。
解説
八番目は、清浄で妨げのない心が、苦を楽に、悪を善に転じるとされます。この心は特定の場面に限らず、あらゆる事柄に使えるものだと正三は言います。苦を楽に変えるとは、苦しみが消えるという意味ではなく、苦に心が縛られなくなるということでしょう。現代の仕事に置き換えれば、失敗や困難を学びや改善の材料に変える姿勢に近いものです。ネガティブな出来事を意味づけし直し、次の行動につなげる力が、あらゆる仕事に役立つ土台になります。
この章句が説くこと
清浄無碍苦を楽に悪を善に万事万善不浄転じる
関連する章句
-
万民徳用・三寶の使い方・第九九、仏法修行は、迷悶の心を去て三毒の心を離る、此の心即ち諸煩悩を断して心病なき宝なり。
-
万民徳用・三寶の使い方・第六六、仏法修行は、万般差別の心を去り、万念に勝得て一心に住す、此の心則ち一切所作為の上に用得て、善悪さはりなき宝なり。
-
万民徳用・三寶の使い方・第七七、仏法修行は、諸の業障を滅尽して、一切の苦を去る、此の心即ち士農工商の上に用ひて、身心安楽の宝なり。
-
万民徳用・三寶の使い方・第二二、仏法修行は、禁戒を堅く守て、仏祖の教に背かす、邪僻曲折の心を退治し、善心となり、理非分明にして理を離れ、無義の義を専ら用ひ、慈悲正直にして万民を度す、此の心則ち諸法度に使ふ宝なり。
-
万民徳用・三寶の使い方・第五五、仏法修行は、邪欲の心を除滅す。玆に因て奢心、諂心、貪心、名門利養の心なし。此の心則ち渡世身すきに使ふ宝也。
-
万民徳用・三寶の使い方・第十十、仏法修行は、有為の法を断して本源自性に契ふ、此の心即ち不生不滅にして、極楽浄土に住する宝なり。夫れ仏は万徳円満なり、仏法の宝無量無尽也。然りと雖も、仏弟子名利に住する時は、三宝威を失ひ光隠れて、万民無明深夜の闇に迷ふ。
人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見る