万民徳用 / 三寶の使い方・結び
佛弟子、佛意に從ふて解脫の道に趣く時は、三寶の威光顯はれ、國土明にして衆生安心す。嗚呼、歎しき哉、悲しき哉、佛弟子佛意に背けり。
新字:仏弟子、仏意に従ふて解脱の道に趣く時は、三宝の威光顕はれ、国土明にして衆生安心す。嗚呼、嘆しき哉、悲しき哉、仏弟子仏意に背けり。
書き下し
仏弟子、仏意に従ふて解脱の道に趣く時は、三宝の威光顕はれ、国土明にして衆生安心す。嗚呼、嘆しき哉、悲しき哉、仏弟子仏意に背けり。
現代語訳
仏弟子が仏の御心に従って解脱の道に進むときには、三宝の威光が現れ、国土は明るくなり、人々は安心する。ああ、嘆かわしいことだ、悲しいことだ。仏弟子たちは仏の御心に背いてしまっている。
解説
『三宝の使い方』の結びです。仏の意に従う弟子がいれば国が明るくなり、人々が安心すると述べたうえで、現実の仏弟子は仏意に背いていると嘆きます。正三は僧侶にも容赦なく、堕落した宗教界への憂いが随所に出ます。ここから、本書が武士や農人、職人、商人に向けて、僧に頼らず各自の仕事の場で修行できると説く動機も見えてきます。立場を問わず、模範となるべき者が本分に背くとき、周囲が迷うという構図は、現代の組織にも通じます。
この章句が説くこと
三宝威光解脱仏意仏弟子嘆き
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