万民徳用 / 三寶の使い方・第六
六、佛法修行は、萬般差別の心を去り、萬念に勝得て一心に住す、此の心則ち一切所作爲の上に用得て、善惡さはりなき寶なり。
新字:六、仏法修行は、万般差別の心を去り、万念に勝得て一心に住す、此の心則ち一切所作為の上に用得て、善悪さはりなき宝なり。
書き下し
六、仏法修行は、万般差別の心を去り、万念に勝得て一心に住す、此の心則ち一切所作為の上に用得て、善悪さはりなき宝なり。
現代語訳
六、仏法の修行は、あらゆる差別の心を去り、あらゆる念に打ち勝って一心にとどまる。この心がすなわち、すべての行いの上に用いて、善悪にさわりのない宝である。
解説
差別の心とは、物事を好き嫌いや良し悪しに分けて、とらわれる心のことです。それを離れて一心にとどまれば、あらゆる行いに使えて善悪に妨げられない、と正三は言います。ここでの善悪は、道徳を無視するという意味ではなく、善にも悪にもとらわれて心が揺れることを避ける、という趣旨でしょう。現代では、好き嫌いや人の評価に左右されず、目の前の仕事に集中する姿勢として読めます。心が定まっていれば、場面ごとの判断も安定するという話です。
この章句が説くこと
差別の心一心所作善悪さわりなし念
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