春秋左氏伝 / 儒家
春秋左氏伝(儒家)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全858句。このページは1〜200句目です。
『春秋』の注釈書として書かれながら、注釈の枠をはるかに超えて中国最初の本格的な物語史となった書です。魯の隠公元年(前七二二)から哀公二十七年(前四六八)までの二百五十五年を、十二人の公の代ごとにたどります。伝統的には孔子と同時代の魯の史官・左丘明の作と伝えられます。『春秋』本文が一年に数行の記録なのに対し、左伝はその背後にある人の言葉と判断を詳しく描きます。「多く不義を行へば、必ず自ら斃る」「輔車相ひ依り、脣亡ぶれば齒寒し」「人誰か過ち無からん、過ちて能く改むる、善之より大なるは莫し」「安きに居りて危きを思ふ、思へば則ち備へ有り、備へ有れば患ひ無し」「一鼓にして氣を作す」など、いま日常で使う言葉の多くがこの書に出ます。西郷隆盛は『南洲翁遺訓』の末尾で「万国対峙の形勢を知らんと欲せば、春秋左氏伝を熟読し、助くるに孫子を以てすべし」と名指しで薦めています。諸侯が並び立ち、同盟と裏切りが交錯する春秋の記録が、そのまま列強の時代の教科書になるという読み方です。底本は維基文庫の『春秋左氏傳』全十二公です。各年の条には『春秋』の経文と左丘明の伝が並んでいますが、師導が収めるのは伝のほうで、経文は除いています。維基文庫の本文に残る外字は文脈と通行本で字を確かめて改め、校訂者が青銅器の銘文によって改めた字は通行本の字に戻しました。あわせて、入力の際の写し誤りとみられる字(已と己、人と入の取り違えなど)や、人名を途中で割っている句読など二百三十余箇所を、通行本(杜預注本・阮元本)に照らして改めています。師導では当初、諫言・人事・外交・戦の判断が語られる三十一の場面を抜き出して収めていましたが、それらはすべて底本の連続した本文と一致したので据え置き、残りの本文を新たに八百二十七の章句に起こしました。いまは八百五十八の章句で、隠公元年から哀公二十七年、末尾の悼公四年の記事まで、伝の本文十七万八千五百字余り(句読点を除く)の百パーセントを覆っています。章句の区切りと章題は本サイトの便宜的なもので、原典にはありません。
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