朱子家訓 / 家訓
朱子家訓(家訓)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全29句。
明末清初の儒者・朱用純(号は柏廬、一六一七〜一六八八)が、家を治める心得を短い対句で書き連ねた格言集です。『朱柏廬治家格言』『朱子治家格言』とも呼ばれます。「朱子」は朱熹ではなく、朱柏廬のことです。書き出しは「黎明に即ち起き、庭除を灑掃し、内外を整潔ならしめんことを要す」。朝は早く起きて内外を掃き清め、夜は戸締まりを自分で確かめる。一粥一飯にも来歴の難しさを思い、半糸半縷にも物の力の乏しさを思う。自分の暮らしは倹約に保ち、華屋や良田を求めず、意外の財を貪らず、過ぎた酒を飲まない——といった暮らしの規律から、兄弟・親族・奉公人とのつきあい、争いごとと多言への戒め、「善を人に見られたがるのは、真の善ではない」といった内面の戒めまでが、四字や六字の句で並びます。結びは「読書は志、聖賢に在り。官を為すは心、君国に存す。分を守り命に安んじ、時に順い天に聴く」。日本でも江戸時代から家訓の定番として読まれました。経営者にとっては、「凡事、余地を留むべし」「施恵は念うこと無かれ、受恩は忘るること莫かれ」のように、取引や人間関係にそのまま使える句が多い一冊です。婦人や奉公人に関する条には、成立当時の価値観が表れているので、解説ではその旨をことわったうえで、現代に通じる点を読んでいます。底本は維基文庫の本文で、通行の諸本と字の違う箇所はそのまま残しました。師導では二十九の章句に収め、本文六百二十四字(句読点を含む)の百パーセントを覆いました。学派は顔氏家訓・了凡四訓と同じ「家訓」に置いています。
人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
本の中身を見る