朱子家訓 / 嫁女擇佳婿
嫁女擇佳婿,毋索重聘; 娶妻求淑女,勿計厚奩。
新字:嫁女択佳婿,毋索重聘; 娶妻求淑女,勿計厚奩。
書き下し
女を嫁がしむるには佳婿を択び、重聘を索むること毋かれ。 妻を娶るには淑女を求め、厚奩を計ること勿かれ。
現代語訳
娘を嫁がせるときは、よい人柄の婿を選び、高額な結納を要求してはいけません。 妻を迎えるときは、品行のよい女性を求め、持参金の多さを計算してはいけません。
解説
結婚に際して、人柄を第一にし、金銭の多寡を条件にしないという教えです。当時は結納や持参金が結婚の駆け引きになりやすく、娘を売り物のように扱う風潮を戒めています。ただし、条文は女性を嫁がせる、娶るという男性側の視点で書かれており、成立当時の婚姻観を反映しています。その点をことわったうえで、現代に通じるのは、人との結びつきを条件ではなく人柄で選ぶという姿勢です。採用や提携でも、肩書や資産より、誠実さや相性を見る目が長い関係を支えます。
この章句が説くこと
嫁女佳婿重聘淑女厚奩人柄
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