朱子家訓 / 一粥一飯
一粥一飯,當思來處不易; 半絲半縷,恆念物力維艱。
新字:一粥一飯,当思来処不易; 半糸半縷,恒念物力維艱。
書き下し
一粥一飯も、当に来処の易からざるを思うべし。 半絲半縷も、恒に物力の維れ艱きを念え。
現代語訳
一杯の粥、一膳の飯であっても、それが手元に届くまでの苦労が並大抵でないことを思いなさい。 糸一本、布切れ一つであっても、それを作り出す人の力と資源が乏しく貴重であることを常に心に置きなさい。
解説
この二句は『朱子家訓』の中でもとりわけよく知られ、日本でも家庭や学校で引かれてきました。粥や飯、糸や布といった身近な品の背後に、育てた人、運んだ人、織った人の労苦があることを思えという教えです。感謝を説くだけでなく、物を粗末にしない行動の根拠として「来処」を考えさせる点が特徴です。現代の仕事に置き換えると、手にする部材、情報、予算、同僚の時間はどれも誰かの努力の結果です。供給の裏側に目を向ける人は、無駄を減らし、取引先や仲間への敬意も自然に深まっていきます。
この章句が説くこと
一粥一飯来処半糸半縷物力維艱感謝倹約
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