朱子家訓 / 乖僻自是
乖僻自是,悔誤必多; 頽惰自甘,家道難成。
書き下し
乖僻にして自ら是とすれば、悔誤必ず多し。 頽惰にして自ら甘んずれば、家道成り難し。
現代語訳
ひねくれて、自分だけが正しいと思い込んでいれば、後悔や過ちが必ず多くなります。 だらけて怠けることに甘んじていれば、家の道は成り立ちにくくなります。
解説
ここでは、人を損なう二つの性向が対にして挙げられています。一つは偏屈で独りよがりなこと。人の意見を聞かず自分を正しいと決めつけるので、過ちに気づく機会を自ら閉ざします。もう一つはだらしなく怠けることで、これが日々続けば暮らしの土台が崩れます。「家道」とは家を保つための営みのことで、当時は家の存続が一族の生活そのものでした。現代の仕事に引きつけると、前者は頑固さによる判断ミス、後者は慣れによる緩みにあたります。素直に聞く力と、毎日の小さな勤勉さが、組織を長く支えます。
この章句が説くこと
乖僻自是悔誤頽惰家道勤勉
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