明君家訓 / 家訓
明君家訓(家訓)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全27句。
江戸時代中期の儒者・井沢蟠龍が著した、全二十条の家訓です。ある名君が家中の士に向けて、「今度愚意の趣を一々左に書き顕し」と語り出し、自分も家臣も、善に進み悪を改め、後の世まで君臣ともによい手本として引かれるようにしたい、と述べます。続いて、学問は書物を読み散らすことではないこと、父母への孝と兄弟への友愛、節義を嗜むこと、礼譲と謙退を本とすること、分限相応の武備を忘れないこと、葬礼や服喪の簡素、寄合の料理の倹約、家作や衣食住の質素、四民それぞれの分と義理を、具体的に説きます。君主が家臣に何を求め、何を戒めるかが、命令ではなく語りかけの口調で書かれているのが特徴です。組織の長が方針を言葉にして伝え、模範を示すときの参考になります。本書は国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の『武士道叢書 上巻』(一九〇六)の本文を底本とし、旧字体・歴史的仮名遣いのまま、条を段に分けて章句にしています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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