孝経 / 儒家
孝経(儒家)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全18句。
孔子が曾子に孝の道を語ったという形式で編まれた、全十八章・千八百余字の小さな経書です。分量は小さいものの独立した経として十三経の一つに数えられ、東アジアで最も広く読まれた書物の一つになりました。冒頭で孝を「徳の本、教えの由りて生ずる所」と定義し、「身体髪膚、これを父母に受く、敢えて毀傷せざるは孝の始めなり。身を立て道を行い、名を後世に揚げ、以て父母を顕すは孝の終わりなり」と、始めと終わりを対に置きます。以下、天子・諸侯・卿大夫・士・庶人と身分ごとに孝の形を説き、最後に「天子より庶人に至るまで、孝に終始無し」と全員を一本につなぎます。読みどころは第十五章の諫諍章でしょう。父の命令に従うのが孝かと問われた孔子は「これ何の言ぞや」を二度繰り返して否定し、不義に直面したら子は父と争わねばならない、と説きます。従順と孝は別のものだと明言した章が、この書の中心に置かれていることは繰り返し確認されてよい点です。師導では維基文庫の「今文孝経」を底本に、全十八章を一章=一章句として、本文をすべて収めました。読点は日本式に改めています。

人生を、一行の式にしてみた。
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