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孝経 / 卿大夫章第四

非先王之法服不敢服、非先王之法言不敢道、非先王之德行不敢行。是故非法不言、非道不行。口無擇言、身無擇行、言滿天下無口過、行滿天下無怨惡、三者備矣、然後能守其宗廟、蓋卿、大夫之孝也。《詩》云:「夙夜匪懈、以事一人。」

新字:非先王之法服不敢服、非先王之法言不敢道、非先王之徳行不敢行。是故非法不言、非道不行。口無択言、身無択行、言満天下無口過、行満天下無怨悪、三者備矣、然後能守其宗廟、蓋卿、大夫之孝也。《詩》云:「夙夜匪懈、以事一人。」

書き下し

先王の法服に非ざれば敢えて服せず、先王の法言に非ざれば敢えて道わず、先王の徳行に非ざれば敢えて行わず。是の故に法に非ざれば言わず、道に非ざれば行わず。口に択言無く、身に択行無し。言、天下に満ちて口過無く、行、天下に満ちて怨悪無し。三つの者備わりて、然る後によくその宗廟を守る。けだし卿・大夫の孝なり。詩に云う、『夙夜懈らず、以て一人に事う』と。

現代語訳

先王の定めた礼服でなければ着ようとせず、先王の定めた言葉でなければ口にせず、先王の徳ある行いでなければ行わない。だから法に外れたことは言わず、道に外れたことは行わない。口には選び直すべき言葉がなく、身には選び直すべき行いがない。言葉が天下に満ちても口の過ちがなく、行いが天下に満ちても怨まれ憎まれることがない。この三つが備わって、はじめてその宗廟を守ることができる。これが卿・大夫の孝である。『詩経』にこうある——朝も夜も怠らず、ただ一人にお仕えする。

解説

卿・大夫は君と民のあいだに立つ執行の役である。その孝が、服装・言葉・行いという三つの型を守ることに置かれているのが面白い。中間管理職の仕事は、自分で新しい基準を作ることではなく、定まった基準を過たず体現することだ、という設計である。「口に択言無く、身に択行無し」——後から言い直したり、やり直したりする必要のある言葉や行いが一つもない状態を指す。だから言葉が天下に広まっても失言がなく、行いが広まっても怨まれない。上と下の両方から見られる立場では、正しさより一貫性が効く、という話として読める。

この章句が説くこと

卿大夫の孝法服法言徳行口に択言無し夙夜懈らず諫言

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