盲安杖 / 禅
盲安杖(禅)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全14句。
鈴木正三が武士に向けて書いた十条の法語です。書名の「盲安杖」は、目の見えない人に安心を与える杖、すなわち迷う人の足もとを支える書、の意に取れます。第一条は「生死を知りて楽しみ有る事」。生死を知れば、おのずから道があり、知らなければ仁義礼智もない、と説きます。続く九条で、己を顧み、物ごとに他人の心に思いを致し、信をもって忠孝を勤め、分限を見分け、止まる所を離れ、己を忘れて己を守り、独りを慎み、心を育て、最後に小利を捨てて大利に至れ、と進みます。大利とは、三界を出離して四維上下南北東西を我が物とし、竪に三際を窮め横に十方に亙ること。末尾は、そのような大利を得ることこそが、人間の目指すべきものだと結びます。同じ著者の『驢鞍橋』が弟子との問答の記録であるのに対し、こちらは正三自身が整えた教えです。心を治める工夫を、武士の言葉で書いている点が特徴です。底本は国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の大日本徳義会版(明治二十六年)で、二人が別々に画像から書き起こし、食い違いを一か所ずつ画像で確かめました。川合清丸の序文と奥付は収めていません。読点は「。」で打たれています。師導では十四の章句に収め、本文八千三百九十九字の百パーセントを覆いました。学派は驢鞍橋と同じ「禅」に置いています。
人生を、一行の式にしてみた。
志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。
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