武教小学 / 古学
武教小学(古学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全14句。
江戸時代前期の兵学者・儒者の山鹿素行(一六二二〜一六八五)が、士が若いころに身につける日常の作法を、朱子の『小学』にならって漢文で説いた書です。序には明暦丙申(一六五六)八月に門弟が序題を記したとあります。章は、早起きと遅い就寝、くつろぐときの心得、言語応対、行住座臥、衣食住、財宝と器物、飲食と色欲、鷹狩りと狩猟、与えることと受けること、子孫への教戒の十です。本文の途中には小字の割注が入り、『論語』『孟子』『礼記』や朱子の言葉が引かれます。武士の道を大きな理念としてではなく、朝の起き方、言葉づかい、金の扱い、酒の節度といった細かな日常の振る舞いから積み上げる点が特徴です。組織で人を育てるとき、基本動作をどこまで具体的に定めるかを考える手がかりになります。本書は国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の『武士道叢書 上巻』(一九〇六)の本文を底本とし、旧字体のまま全文を章句にしています。
人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。
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