諸葛亮集 / 帝王学
諸葛亮集(帝王学)の名句を、現代語訳と実践の解説つきで。全13句。
三国蜀の丞相・諸葛亮(一八一〜二三四)の、前出師表・後出師表・誡子書を収めます。前出師表は、建興五年(二二七)、魏を討つ北伐に出る前に、若い後主・劉禅に奉った上表です。「先帝創業未半にして中道に崩殂し」で始まり、宮中と府中は一体であるべきこと、賢臣を親しみ小人を遠ざけること、郭攸之・費禕・董允ら臣下の使い方、そして「臣、本布衣、躬ら南陽に耕し」と劉備の三顧の恩を語る一節を経て、「臨表涕泣、知る所を云はず」と結びます。古来、「これを読んで泣かない者は忠臣ではない」と言われてきた名文です。後出師表は『漢晋春秋』が伝えるもので、「臣、鞠躬尽瘁、死して後已む。成敗利鈍に至りては、臣の明の能く逆覩する所に非ざるなり」の句で知られますが、陳寿の『三国志』にも諸葛亮集にも入っておらず、偽作とする説があります。誡子書は、子の諸葛瞻を戒めた短い文で、「澹泊に非ざれば以て志を明らかにする無く、寧静に非ざれば以て遠きを致す無し」の句が有名です。経営者・管理職にとっては、組織の上に立つ人への諫言の作法、後継者への教え方、そして任された仕事に最後まで当たる覚悟を読む材料になります。底本は維基文庫(zh.wikisource.org)の本文で、異同を示す注は除き、先に挙げた字を採りました。師導では十三の章句に収め、本文千五百九十九字の百パーセントを覆いました。学派は貞観政要・帝範と同じ「帝王学」に置いています。
人生を、一行の式にしてみた。
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