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諸葛亮集 / 前出師表・第八段

願陛下託臣以討賊興復之效,不效,則治臣之罪,以告先帝之靈;若無興德之言,則責攸之、禕、允等之慢,以彰其咎。陛下亦宜自課,以諮諏善道,察納雅言。深追先帝遺詔,臣不勝受恩感激。今當遠離,臨表涕泣,不知所云。

新字:願陛下託臣以討賊興復之効,不効,則治臣之罪,以告先帝之霊;若無興徳之言,則責攸之、禕、允等之慢,以彰其咎。陛下亦宜自課,以諮諏善道,察納雅言。深追先帝遺詔,臣不勝受恩感激。今当遠離,臨表涕泣,不知所云。

書き下し

願はくは陛下、臣に託するに討賊興復の効を以てせよ。効あらずんば、則ち臣の罪を治め、以て先帝の霊に告げよ。若し興徳の言無くんば、則ち攸之・禕・允らの慢を責め、以て其の咎を彰らかにせよ。陛下も亦た宜しく自ら課し、以て善道を諮諏し、雅言を察納すべし。深く先帝の遺詔を追へば、臣は恩を受くる感激に勝へず。今、当に遠く離るべく、表に臨みて涕泣し、云ふ所を知らず。

現代語訳

どうか陛下は、賊を討ち漢室を復興する成果を、私にお任せください。成果が上がらなければ、私の罪を処断し、そのことを先帝の霊にお告げください。もし徳を盛んにする進言がなければ、攸之、禕、允らの怠慢を責めて、その咎を明らかにしてください。陛下もまた、ご自身に課題を課し、よい道を相談し探り、正しい言葉をよく見極めて受け入れてください。先帝の遺詔を深く思い起こせば、私は受けた恩への感激に堪えません。いま遠く離れるにあたり、この表に向かって涙を流し、何を申し上げているのかも分からなくなりました。

解説

出師表の結びです。諸葛亮は、北伐の成果を自分に任せてほしい、果たせなければ自分の罪を処断してほしいと、結果責任を自ら引き受けます。同時に、側近たちが進言を怠れば、その怠慢を責めるよう求め、後主にも自らを律して善い言葉を受け入れるよう促します。責任の所在を自分とチームの双方にはっきり置き、託す側にも努力を求める構えです。最後の涙は、事務的な文書ではなく、切実な思いが込められていることを伝えます。任せてもらうなら、結果への責任を明言する。その覚悟が全体を締めくくっています。

この章句が説くこと

討賊興復責任自課諮諏善道雅言遺詔

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