春秋左氏伝 / 昭公四年 杜洩、路車を以て葬る
十二月。癸丑。叔孫不食。乙卯。卒。牛立昭子而相之。公使杜洩葬叔孫。豎牛賂叔仲昭子與南遺。使惡杜洩於季孫而去之。杜洩將以路葬。且盡卿禮。南遺謂季孫曰。叔孫未乘路。葬焉用之。且冢卿無路。介卿以葬。不亦左乎。季孫曰。然。使杜洩舍路。不可。曰。夫子受命於朝。而聘于王。王思舊勳為賜之路。復命而致之君。君不敢逆王命。而復賜之。使三官書之。吾子為司徒。實書名。夫子為司馬。與工正書服。孟孫為司空以書勳。今死而弗以。是棄君命也。書在公府而弗以。是廢三官也。若命服。生弗敢服。死又不以。將焉用之。乃使以葬。季孫謀去中軍。豎牛曰。夫子固欲去之。
新字:十二月。癸丑。叔孫不食。乙卯。卒。牛立昭子而相之。公使杜洩葬叔孫。豎牛賂叔仲昭子与南遺。使悪杜洩於季孫而去之。杜洩将以路葬。且尽卿礼。南遺謂季孫曰。叔孫未乗路。葬焉用之。且冢卿無路。介卿以葬。不亦左乎。季孫曰。然。使杜洩舎路。不可。曰。夫子受命於朝。而聘于王。王思旧勲為賜之路。復命而致之君。君不敢逆王命。而復賜之。使三官書之。吾子為司徒。実書名。夫子為司馬。与工正書服。孟孫為司空以書勲。今死而弗以。是棄君命也。書在公府而弗以。是廃三官也。若命服。生弗敢服。死又不以。将焉用之。乃使以葬。季孫謀去中軍。豎牛曰。夫子固欲去之。
書き下し
十二月、癸丑、叔孫食せず。乙卯、卒す。牛昭子を立てて之を相く。公杜洩をして叔孫を葬らしむ。豎牛叔仲昭子と南遺とに賂し、杜洩を季孫に惡(そし)りて之を去らしめんとす。杜洩將に路を以て葬り、且つ卿の禮を盡くさんとす。南遺季孫に謂ひて曰く、「叔孫未だ路に乘らず、葬るに焉んぞ之を用ゐん。且つ冢卿に路無きに、介卿以て葬るは、亦た左ならずや」と。季孫曰く、「然り」と。杜洩をして路を舍てしめんとす。可かず。曰く、「夫子命を朝に受けて、王に聘す。王舊勳を思ひて為に之に路を賜ふ。復命して之を君に致す。君敢へて王命に逆らはずして、復た之を賜ひ、三官をして之を書せしむ。吾子は司徒為りて、實に名を書す。夫子は司馬為りて、工正と服を書す。孟孫は司空為りて以て勳を書す。今死して以ゐずんば、是れ君命を棄つるなり。書公府に在りて以ゐずんば、是れ三官を廢するなり。若し命服、生きては敢へて服せず、死して又以ゐずんば、將た焉にか之を用ゐん」と。乃ち以て葬らしむ。季孫中軍を去らんと謀る。豎牛曰く、「夫子固より之を去らんと欲せり」と。
現代語訳
十二月癸丑の日、叔孫は食を断たれた。乙卯の日に亡くなった。豎牛は庶子の昭子(叔孫婼)を後継に立てて、その補佐となった。昭公は杜洩に叔孫の葬儀を執り行わせた。豎牛は叔仲昭子(叔仲帯)と南遺に賄賂を贈り、季孫(季武子)に杜洩を悪く言わせて、杜洩を退けさせようとした。杜洩は周王から賜った路車(大路)を用いて葬り、卿としての礼を尽くそうとした。南遺は季孫に言った。「叔孫は生前一度もあの路車に乗っていません。葬儀にどうして用いるのですか。それに筆頭の卿(季孫)にさえ路車がないのに、次席の卿がそれで葬られるのは、あべこべではありませんか」。季孫は「そのとおりだ」と言い、杜洩に路車を用いるのをやめさせようとした。杜洩は承知せずに言った。「わが主人は朝廷で命を受けて周王のもとに聘問に赴きました。王は(叔孫家の)旧来の勲功を思って路車を賜りました。主人は帰国して復命し、それを君に献上しましたが、君は王命に逆らうことをはばかって改めて主人に賜り、三つの官に記録させました。あなたは司徒として名を記録し、主人は司馬として工正とともに車服を記録し、孟孫は司空として勲功を記録しました。いま亡くなって用いなければ、君命を棄てることになります。記録が公府に収められているのに用いなければ、三官を廃することになります。君から賜った服を、生前は恐れ多くて身につけず、死んでもまた用いないのなら、いったいいつ用いるというのですか」。そこで路車を用いて葬ることになった。季孫は中軍を廃止しようと計画した。豎牛は言った。「ご主人ももともと中軍を廃したいと望んでおられました」。
解説
この章句が説くこと
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論語・八佾篇子、太廟に入り、事毎に問う。或曰く、『誰か鄒人の子を礼を知ると謂うや、太廟に入りて事毎に問う。』子これを聞きて曰く、『是れ礼なり。』
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論語・八佾篇子曰く、『夏の礼、吾能く之を言う。杞は徵すに足らず。殷の礼、吾能く之を言う。宋は徵すに足らず。文献足らざる故なり。足らば、則ち吾能く之を徵せん。』
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